2019年9月8日 / 最終更新日時 : 2019年9月9日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(31)暑さとの戦い東京五輪のマラソン(上) 1980年頃から五輪や世界選手権大会が真夏開催に定着したことによって,マラソン,競歩,自転車等のロードレースは「記録」よりも「順位」の争いになった. 換言すれば,これらのロードレースは“暑さとの勝負”となった. それだけ […]
2019年8月7日 / 最終更新日時 : 2019年9月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(31)ケニア選手はなぜ強いのか? 1960年ローマ五輪のマラソンで優勝したエチオピアのアベベ選手は,直後のインタービューで「エチオピアには私のような選手が大勢いる」と話した。半信半疑ではあったが,高所民族の中にはとんでもないスタミナをもった選手がいるもの […]
2019年7月24日 / 最終更新日時 : 2019年7月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(29)陸上競技では努力は素質を超えない バイオ・テクノロジーの進歩によって,1978年に英国で人類史上初の体外受精による試験管ベビー(ルイーズ・ブラウン)が誕生した. それから38年経過した今日,世界では補助的生殖技術(IVF) を用いて500万人以上が誕生し […]
2019年7月10日 / 最終更新日時 : 2019年5月20日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(28)日本陸上界における二世選手の活躍 近年の日本のスポーツ選手の中で、大坂なおみの活躍はひときわ輝いている. 彼女は日本生まれの米国育ちの二世である. 2018年の全米オープンと19年の全豪オープンの2大会に連続優勝し,一気に世界ランキング1位へ上り詰めた. […]
2019年6月26日 / 最終更新日時 : 2019年5月20日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(27)科学的成果を実践で生かすには? 筆者が大学院生当時、拓殖大学から箱根駅伝の監督要請がきた. 研究で得られた知見を実践の場で生かすことができると考え快諾した. しかし,2~3か月もすると当時の科学的研究から得られた知見がトレーニングに直接役立つのはメキシ […]
2019年6月12日 / 最終更新日時 : 2019年5月4日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(26)2時間を切るための条件(マラソンコース) 「シューズ」「風」「傾斜」ペースアップの条件を探る 東京マラソンは2017年にゴール地点を東京駅前に変更した. 従来のコースはゴール地点が臨海地域のため、短い橋が幾つもあってスピードの波に乗れないことや、海からの風が強い […]
2019年5月29日 / 最終更新日時 : 2019年5月4日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(25)ナイキの新しいシューズ(NP)の優位性 3層の中敷きから強い反発力 カーボン・プレートにバネ効果 シューズメーカーのナイキが最近開発したロード用のシューズ(Nike prototype: NP)が世界の長距離・マラソン選手から高い評価を得ている. わが国でも, […]
2019年5月15日 / 最終更新日時 : 2019年4月28日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(24)モンゴル相撲の横綱に会った(下) モンゴル相撲の最初の師は大相撲の白鵬関の父、横綱ムンフバト氏であった. 当時7歳の子供だった白鵬の手を引いて遊ばせた思い出を、ウスフバヤラ氏は目を細めて懐かしそうに語った. 45歳で厳しいトーナメントで優勝できたのは、永 […]
2019年5月1日 / 最終更新日時 : 2019年4月28日 山地 啓司 科学エッセー エッセー(23)モンゴル相撲の横綱に会った(上) モンゴルの空は高く広い.国土は日本の約4倍,首都ウランバートルは国のほぼ中央に位置し,西部のロシア国境近くには4,000m以上の高山が続く. 南部は荒涼たる南ゴビ砂漠が広がり、東部は広い草原が果てしなく続き、北部はロシア […]
2019年4月28日 / 最終更新日時 : 2019年4月28日 山地 啓司 科学エッセー エッセー(22)2時間突破その2 最初に2時間突破するのは誰か?マラソン新時代主役もアフリカ勢 多くの研究者がマラソンで“いつ” 2時間を突破するかについて、過去の世界記録の軌跡から推測してきた. 古くはAV.Hill(1924)が100mからマラソンま […]