2021年3月22日 / 最終更新日時 : 2021年3月30日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(48)テクノロジー介入の功罪 4/4 前回まで主にトラック種目について述べたが,ここではフィールド種目(跳躍と投てき)の記録にテクノロジーの進化と発達がどのような影響を与え,どのような後遺症を残しているかについて分析する. 1.跳躍種目(走高跳 […]
2021年3月15日 / 最終更新日時 : 2021年3月30日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(48)テクノロジー介入の功罪 3/4 1964年に東京五輪の陸上競技が開催された国立競技場のトラックは土のアンツーカーであった.世界的には翌年頃から合成ゴム製の全天候型トラック(タータン=ブランド名)が出現し,五輪では1968年メキシコ大会から使用された. […]
2021年3月1日 / 最終更新日時 : 2021年3月30日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(48)テクノロジー介入の功罪 1/4 陸上競技の記録の伸びは,21世に入って日本でも世界でも確実に鈍化している.スポーツファンは新記録の誕生を心待ちにしているが,それに応えるために残された方法はそう多くない.選手個人の競技力向上への努力のほかには,トレーニン […]
2021年1月25日 / 最終更新日時 : 2021年1月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(47)ラドクリフの生理機能追跡調査 マラソンやウルトラマラソンの記録は、エネルギー出力の大きさである最大酸素摂取量(VO2max)と酸素摂取水準(% VO2max),および,これらの産生エネルギーをいかに有効にランニングのために使うかの効率(経済性:RE) […]
2021年1月18日 / 最終更新日時 : 2021年1月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(46)ランドセルの呼吸への影響 日本の子どもにとって、小学校入学時から始まる通学のランドセルの重みは、ひとつの試練で言える.そのため,ランドルセルの重さがしばしば話題になるが、文部科学省の教育方針によってランドセルの中身の軽重が影響を受けるのも事実であ […]
2021年1月11日 / 最終更新日時 : 2021年1月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(45)走のフォーム矯正のメカニズム 野球で打者が放った地をはうようなライナーを、内野手が横跳びの逆シングルでキャッチする.サッカーなら、ゴール近くの混戦の中でわずかに空いた一瞬の隙を狙い、強烈なシュートが相手ゴールに突き刺ささる華麗な技が披露される. 選手 […]
2020年8月31日 / 最終更新日時 : 2021年1月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(44)勝利を引き寄せるのは努力と辛抱 “努力”と“辛抱”は美徳であった.太平洋戦争が終了後はお金も物もない時代であったが,日本国民には復興のために頑張ろうとする強いポジティブな意志と精神力,そして,エネルギーがあった. 当時は,マラソンは“努力 […]
2020年8月17日 / 最終更新日時 : 2020年9月7日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(43)呼吸筋トレはエリート走者にも有効 近代生理学の祖英国のノーベル賞博士AV Hillは、1924年に「全身持久性の制限因子が心臓・血管を中心とする酸素運搬系にある」と述べた. この見解に対して,マラソンのような長時間の運動では呼吸筋に疲労が現 […]
2020年7月27日 / 最終更新日時 : 2020年7月21日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(42)一流は高度な知力と感性を持つ サイエンス(科学)は環境(自然界や社会)に存在する様々な事象の成り立ち(構造)や働き(機能)を客観的に体系化し,さらに,得られた理論や知識を用いてテクノロジー(科学技術)を進展・創造することによって,人々の生活を物質的に […]
2020年7月22日 / 最終更新日時 : 2020年9月7日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(41)人間を大事にするトレーニング 読売新聞夕刊(2020.7:4付)に、大阪大学や国立スポーツ科学センターのチームが歴代五輪選手の健康の追跡調査を行うとの記事があった.これまで日本スポーツ協会が1964年の東京五輪出場選手の体力測定や健康調査を4年ごとに […]