2020年1月27日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(34)アリとスポーツ選手の共通項 生物学の分野では集団生活する生物を「真社会性生物」と呼び,その代表格がアリやハチである.例えば,アリの社会は女王を中心として集団生活を営み,働きアリや兵隊アリなどの階層社会が形成されるなど,アリの行動習性がヒトの行動特性 […]
2020年1月13日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(33)なぜ起きるスポーツ界の不祥事 いよいよ2020年東京オリンピック・パラリンピック開催年を迎えた。五輪ムードも日増しに高まり,各競技団体の選手強化も一段と熱を帯びている. その一方で、昨年の日本スポーツ界はボクシングやラグビーの連盟・協会の助成金不正流 […]
2019年9月9日 / 最終更新日時 : 2019年9月9日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(32)暑さとの戦い東京五輪のマラソン(下) 1)体内の水分負債や塩化ナトリウム減少の防止策 一般にマラソンのレース中の発汗量は約500~1,000ml・h-1である. 身体の水分不足を補うために約400~800ml・h-1の水を補充しなければならない(Coyle, […]
2019年9月8日 / 最終更新日時 : 2019年9月9日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(31)暑さとの戦い東京五輪のマラソン(上) 1980年頃から五輪や世界選手権大会が真夏開催に定着したことによって,マラソン,競歩,自転車等のロードレースは「記録」よりも「順位」の争いになった. 換言すれば,これらのロードレースは“暑さとの勝負”となった. それだけ […]
2019年8月7日 / 最終更新日時 : 2019年9月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(31)ケニア選手はなぜ強いのか? 1960年ローマ五輪のマラソンで優勝したエチオピアのアベベ選手は,直後のインタービューで「エチオピアには私のような選手が大勢いる」と話した。半信半疑ではあったが,高所民族の中にはとんでもないスタミナをもった選手がいるもの […]
2019年6月12日 / 最終更新日時 : 2019年5月4日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(26)2時間を切るための条件(マラソンコース) 「シューズ」「風」「傾斜」ペースアップの条件を探る 東京マラソンは2017年にゴール地点を東京駅前に変更した. 従来のコースはゴール地点が臨海地域のため、短い橋が幾つもあってスピードの波に乗れないことや、海からの風が強い […]
2019年5月29日 / 最終更新日時 : 2019年5月4日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(25)ナイキの新しいシューズ(NP)の優位性 3層の中敷きから強い反発力 カーボン・プレートにバネ効果 シューズメーカーのナイキが最近開発したロード用のシューズ(Nike prototype: NP)が世界の長距離・マラソン選手から高い評価を得ている. わが国でも, […]
2019年5月15日 / 最終更新日時 : 2019年4月28日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(24)モンゴル相撲の横綱に会った(下) モンゴル相撲の最初の師は大相撲の白鵬関の父、横綱ムンフバト氏であった. 当時7歳の子供だった白鵬の手を引いて遊ばせた思い出を、ウスフバヤラ氏は目を細めて懐かしそうに語った. 45歳で厳しいトーナメントで優勝できたのは、永 […]
2019年5月1日 / 最終更新日時 : 2019年4月28日 山地 啓司 科学エッセー エッセー(23)モンゴル相撲の横綱に会った(上) モンゴルの空は高く広い.国土は日本の約4倍,首都ウランバートルは国のほぼ中央に位置し,西部のロシア国境近くには4,000m以上の高山が続く. 南部は荒涼たる南ゴビ砂漠が広がり、東部は広い草原が果てしなく続き、北部はロシア […]
2019年4月28日 / 最終更新日時 : 2019年4月28日 山地 啓司 科学エッセー エッセー(22)2時間突破その2 最初に2時間突破するのは誰か?マラソン新時代主役もアフリカ勢 多くの研究者がマラソンで“いつ” 2時間を突破するかについて、過去の世界記録の軌跡から推測してきた. 古くはAV.Hill(1924)が100mからマラソンま […]