2021年3月1日 / 最終更新日時 : 2021年3月30日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(48)テクノロジー介入の功罪 1/4 陸上競技の記録の伸びは,21世に入って日本でも世界でも確実に鈍化している.スポーツファンは新記録の誕生を心待ちにしているが,それに応えるために残された方法はそう多くない.選手個人の競技力向上への努力のほかには,トレーニン […]
2021年1月25日 / 最終更新日時 : 2021年1月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(47)ラドクリフの生理機能追跡調査 マラソンやウルトラマラソンの記録は、エネルギー出力の大きさである最大酸素摂取量(VO2max)と酸素摂取水準(% VO2max),および,これらの産生エネルギーをいかに有効にランニングのために使うかの効率(経済性:RE) […]
2021年1月18日 / 最終更新日時 : 2021年1月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(46)ランドセルの呼吸への影響 日本の子どもにとって、小学校入学時から始まる通学のランドセルの重みは、ひとつの試練で言える.そのため,ランドルセルの重さがしばしば話題になるが、文部科学省の教育方針によってランドセルの中身の軽重が影響を受けるのも事実であ […]
2021年1月11日 / 最終更新日時 : 2021年1月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(45)走のフォーム矯正のメカニズム 野球で打者が放った地をはうようなライナーを、内野手が横跳びの逆シングルでキャッチする.サッカーなら、ゴール近くの混戦の中でわずかに空いた一瞬の隙を狙い、強烈なシュートが相手ゴールに突き刺ささる華麗な技が披露される. 選手 […]
2020年4月13日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(39)マラソンレース集団の性格 集団とは,成員の数が複数であること,そして成員相互のつながりに強弱の差はあるが連帯意識が内在していることといえる.マラソンの集団では選手の目的が明確であることから,集団の凝集性はかなり高い. 例えば,昨秋に […]
2020年3月23日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(38)スポーツによって獲得する勘 わが国の「勘」に関する研究の第1人者の黒田亮が、1930年代の自らの研究をまとめた『勘の研究』(1980)が死後6年を経て発刊された.同書では仏教的言語を用いて心理的視点から考察し,“勘”は「識」と言う意識的なものと,「 […]
2020年3月9日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(37)スポーツと五感 科学技術の進歩に伴って生活の中で五感を活用することが減少し,人間が本来持っていた鋭敏な五感が徐々に薄弱になっていると懸念される.この現象は“五感の危機”と呼ばれている. 例えば,ヒトは,多種多様な匂いにさら […]
2020年3月5日 / 最終更新日時 : 2020年3月5日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(臨時)新型肺炎よる大会中止は? 中国武漢に端を発した新型コロナ・ウィルスが、この3ケ月ほどで世界中に蔓延し世界を震撼させている. 21世紀に入って世界に広まったウイルス性の感染症の致死率はSARSが約10%,MERSが約35%であったのに対して,コロナ […]
2020年2月24日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(36)マラソン界の話題三話 第1話 昨年10月12日、英国石油化学会社等のスポンサーによる“マラソン2時間切り”のイベントがウィーンで開催され,世界記録保持者のキプチョゲ(ケニア)が非公認ながら1:59:40で走り、人類念願の2時間切りを果たした. […]
2020年2月10日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(35)体型や体力指標の法則性 ヒトの体型や体力を評価するために各種の指数が用いられている.その多くは、理論的に合致する指標と理論的には問題があるが、利便性から考えると使い勝手がいい指標がある.前者を理論則と言い後者は経験則と呼ばれている.   […]