2020年7月13日 / 最終更新日時 : 2020年7月12日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(40)呼吸筋強化でコロナ対策と長寿効果 肺の大きさと機能は身長と年齢に左右される.肺の大きさ(肺容量)は体重(重育)より身長(長育)と密接な関係がある.例えば,バスケットやバレーボール選手の肺活量は身長が高いだけにスポーツの競技種目の中で最も大きい.一方,マラ […]
2020年4月13日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(39)マラソンレース集団の性格 集団とは,成員の数が複数であること,そして成員相互のつながりに強弱の差はあるが連帯意識が内在していることといえる.マラソンの集団では選手の目的が明確であることから,集団の凝集性はかなり高い. 例えば,昨秋に […]
2020年3月23日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(38)スポーツによって獲得する勘 わが国の「勘」に関する研究の第1人者の黒田亮が、1930年代の自らの研究をまとめた『勘の研究』(1980)が死後6年を経て発刊された.同書では仏教的言語を用いて心理的視点から考察し,“勘”は「識」と言う意識的なものと,「 […]
2020年3月9日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(37)スポーツと五感 科学技術の進歩に伴って生活の中で五感を活用することが減少し,人間が本来持っていた鋭敏な五感が徐々に薄弱になっていると懸念される.この現象は“五感の危機”と呼ばれている. 例えば,ヒトは,多種多様な匂いにさら […]
2020年3月5日 / 最終更新日時 : 2020年3月5日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(臨時)新型肺炎よる大会中止は? 中国武漢に端を発した新型コロナ・ウィルスが、この3ケ月ほどで世界中に蔓延し世界を震撼させている. 21世紀に入って世界に広まったウイルス性の感染症の致死率はSARSが約10%,MERSが約35%であったのに対して,コロナ […]
2020年2月24日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(36)マラソン界の話題三話 第1話 昨年10月12日、英国石油化学会社等のスポンサーによる“マラソン2時間切り”のイベントがウィーンで開催され,世界記録保持者のキプチョゲ(ケニア)が非公認ながら1:59:40で走り、人類念願の2時間切りを果たした. […]
2020年2月10日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(35)体型や体力指標の法則性 ヒトの体型や体力を評価するために各種の指数が用いられている.その多くは、理論的に合致する指標と理論的には問題があるが、利便性から考えると使い勝手がいい指標がある.前者を理論則と言い後者は経験則と呼ばれている.   […]
2020年1月27日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(34)アリとスポーツ選手の共通項 生物学の分野では集団生活する生物を「真社会性生物」と呼び,その代表格がアリやハチである.例えば,アリの社会は女王を中心として集団生活を営み,働きアリや兵隊アリなどの階層社会が形成されるなど,アリの行動習性がヒトの行動特性 […]
2020年1月13日 / 最終更新日時 : 2020年1月10日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(33)なぜ起きるスポーツ界の不祥事 いよいよ2020年東京オリンピック・パラリンピック開催年を迎えた。五輪ムードも日増しに高まり,各競技団体の選手強化も一段と熱を帯びている. その一方で、昨年の日本スポーツ界はボクシングやラグビーの連盟・協会の助成金不正流 […]
2019年9月9日 / 最終更新日時 : 2019年9月9日 山地 啓司 科学エッセー 科学エッセー(32)暑さとの戦い東京五輪のマラソン(下) 1)体内の水分負債や塩化ナトリウム減少の防止策 一般にマラソンのレース中の発汗量は約500~1,000ml・h-1である. 身体の水分不足を補うために約400~800ml・h-1の水を補充しなければならない(Coyle, […]