レース後に箱根駅伝報告会を行いました【写真募集中】

OB・OG、クラウド支援者ら大集合 レース後の大手町で箱根駅伝報告・交流会

26年ぶりの箱根駅伝出場は、全国のOB・OGやクラウドファンディング支援者、選手たちの家族などを巻き込んだ大きなうねりとなり、大手町のゴール付近は熱気に包まれていました。フィニッシュからまもなく、NTT都市開発アーバンネット大手町のビル軒下で弘山監督、選手らが応援に駆け付けた人たちに結果報告と感謝の言葉を述べました。

 

表彰式、閉会式終了後の16時半からは、ゴール近くのサンケイプラザで報告会が開催されました。300人収容のパーティー会場には、卒業以来の再会を喜び合うOB・OGの姿や、息子の晴れ舞台を見届けた親たちがチームスタッフへ挨拶する姿など、あちこちで交歓の輪が広がっていました。

正式な乾杯前に乾杯の練習!

 

司会進行は陸上競技会のアナウンス歴が豊富なOB・OG会の小松邦江副会長。初めに挨拶に立った永田恭介筑波大学長が「ワクワク、ドキドキ、ガックリ、本気でそう思えて幸せ。君たちは、年取った先輩たちのネットワークも作ってくれました。100年前の優勝チーム、26年ぶりの出場というのは、今年だけの言い訳。来年はもう言い訳できない。“立てば歩めの親心”です。また来年、ここで会いたい」と感謝と激励の言葉を述べました。

続いて壇上に上がったOB・OG会の宮下憲会長は「国立大生として驚異的な進化を遂げたことを拍手でたたえたい。スピードレースに戸惑ったようですが、持てる力は発揮してくれ、26年ぶりの復活を全国のみなさんに示してくれた。この体験を生かせる来年を大いに期待したい。就任5年という短期間で箱根へ導いた弘山監督の指導力を高く評価したい。クラウドファンディングなど必死に資金作りに取り組んだことにも敬意を表したい。スピード化は弘山監督の得意とするところ。今後の活躍を願っています。今回はOB・OGから強力な支援をしていただいたが、オール筑波の支援がなければ奇跡的な復活はなかった。挑戦する姿に夢と感動を与えられたが、支援する楽しみを与えてくれた」と述べました。

尾縣貢陸上競技部長は「タスキがつながっただけでなく、多くの人の交流がつながった。観戦した人たちは駅伝の力、スポーツの力、魅力を感じたことでしょう。2年連続出場に必要なこと、それは支援です。筑波の医学、科学すべての英知を注ぐこと」と挨拶。元学長で校友会会長の江崎玲於奈名誉教授の祝電が披露されました。「箱根駅伝出場の快挙、おめでとうございます。チームメンバーが一丸となって成果を挙げたことを心からお祝いし、今後ますますのご活躍を願っています」。

 

ハイライトは、選手、監督らの入場。読売新聞社での閉会式を終え、晴れがましい表情で会場入りするメンバーらに大きな拍手が送られ、盛り上がりは最高潮となりました。弘山監督以下、選手たち一人一人が初舞台の貴重な経験を語り、見守る家族たちも感激の様子でした。(コメントは復路リポートに収録

レース総括後、今後のさらなる支援を求めた弘山監督

選手たちを前に祝福・激励の挨拶をする永田学長

 

往路、復路ともスタートの号砲を撃った関東学連の有吉正博会長が閉会式を終えて駆け付けて挨拶。「大学は時の文部省に翻弄されて大学名も変わってきたが、陸上部は連綿と歴史をつないできた。今回の箱根では、かつて家庭教師をしたゴール地点の箱根細工店の娘さんが迎えてくれた。山登り地点の土産物屋は孫が元箱根観光協会の会長になっていた。100周年の大会は終わりましたが、新年のスタート、力強いスタートになることを祈っています」。

その後は、全国から大集合したかつての箱根ランナーが壇上でコメントのリレー。みなさんのひと言を集めました。

  • 内田裕一(64年卒・神奈川)9区(12位)5区(12位)5区(5位)5区(7位)「4年間走らせてもらいました。今回は小涌園と横浜駅周辺で応援。いいお年玉をありがとう」
  • 永井純(67年卒・岡山)7区(14位)「3年でキャプテンに選ばれ、岐阜国体で800mと4×400mリレーに出た後、7区を行けと言われ、15チーム中14番だった。そこから長い距離に興味を持ち、メキシコ五輪の800mに出場した」

箱根との関わりを話す永井先生、右は有吉関東学連会長、左は64年卒の内田さん

  • 有吉正博(70年卒・福岡)9区(7位)5区(7位)2区(5位)2区(12位)「1年生の時は9区9位で、タスキを国体の100mと400mリレーに出場した10区の油野利博さんに渡し、チームは9位でシード権を確保した」
  • 塚越裕(70年卒・東京)9区(11位)9区(12位)8区(12位)「農学部から3回走らせてもらい、自分の考え方、人生に影響を与えられた。東京五輪の聖火ランナーに応募した」
  • 岩崎充満(70年卒・東京)10区(10位)「農学部から70年大会でアンカーを務めた。あれがなければ、今の私はない」
  • 柴野照夫(73年卒・福島)6区(6位)1区(14位)6区(5位)7区(14位)「4回走らせてもらいましたが、あまりいい成績はなかった。キャプテンになった4年生の時も練習をしなかったが、関岡先生から“しっかりしろ”と。筑波へのつなぎができ、26年ぶりの箱根、本当にうれしいです」
  • 中條明(77年卒・神奈川)10区(10位)「アンカーの児玉君に声を掛けたが、44年前にここを走ったことを思い出し、本当にうれしかった。この楽しい思いを共有しましょう」
  • 中島修平(78年卒・兵庫)8区(12位)4区(11位)3区(15位)「教育大と筑波大との狭間で3回走らせてもらいました。4年の3区は歩いてしまい、3区から繰り上げスタートにしてしまった。永井監督に初めておわびします。今回の箱根出場、チーム関係者にありがとうと言いたい」
  • 森二郎(78年卒・神奈川)7区(15位)「7区を1回だけ走りました」
  • 石塚(左近)靖夫(78年卒・神奈川)9区(13位)4区(5位)「2年で9区、4年で4区を走りました」
  • 泉田俊幸(79年卒・新潟)6区(13位)9区(13位)「予選会で落ちて出場できなかった2、4年のときのことは、今でもとげとなって心に刺さっています」
  • 杉山喜一(81年卒・北海道)3区(7位)1区(2位)「3年ではブレーキだったが、4年次は1区2位で総合6位に入れた」
  • 阿久津浩(81年卒・栃木)1区(13位)4区(11位)
  • 横松盛人(81年卒・栃木)5区(8位)3区(10位)「栃木で県会議員をやっています。3年で5区、4年の3区で大ブレーキをしました」
  • 加藤洋一(81年卒・静岡)8区(14位)8区(12位)4区(9位)「還暦の年に箱根。ありがとうございます」
  • 脇坂高峰(81年卒・滋賀)9区(12位)9区(9位)「3年、4年で9区を走り、5番でタスキを渡した」
  • 前河洋一(82卒・千葉)5区(4位)5区(4位)「3年、4年で5区を走りました。永井先生には私生活も含め細かく指導していただきました。4年では前年(6位)より順位(7位)を落とし、大手町で大泣きしました」
  • 河野匡(83年卒・徳島)6区(4位)6区(10位)3区(10位)6区(12位)「日本陸連長距離マラソン・ディレクターをやっています。1年で桐萌塾入り、上昇気流の始まりでした。永井監督に好きな曲を聞かれて「ロッキー」と答えたら、曲がかかって6区で4番になった。たくさんの寄付をよろしく、食堂を建てましょう」

駅伝からマラソンまで語った河野MGCディレクター

  • 合田浩二(83年卒・兵庫)1区(9位)10区(8位)9区(5位)2区(11位)「東京から戸塚までで、箱根を走っていない。4年の2区で区間11位のブレーキ。ジープの永井監督から“後ろが迷惑する”と言われた」
  • 渋谷俊浩(85年卒)1区(6位)4区(4位)2区(4位)2区(1位)「正月は肩身の狭い思いをしてきたが、サプライズで楽しい正月を迎えられた。来年以降もしっかり寄付します」

第61回大会2区で区間賞の渋谷さん、右は同大会7区で区間賞の矢野さん

  • 矢野哲(85年卒・埼玉)8区(7位)1区(8位)7区(1位)「ブレーキばかりでした。3年の1区は八ツ山橋の手前で遅れ、永井監督からひと言ももらえなかった。7区で区間賞でしたが、きょうなら最下位です。(今の選手は)悪い時代に生まれたと思ってください」
  • 山下誠(85年卒・千葉)8区(12位)8区(6位)8区(8位)「4年間予選会なしという幸せな世代。8区を3回走りました」
  • 下園伸秀(87年卒・鹿児島)7区(12位)「3年のとき(8区の)弘山監督にタスキをつなぎました。マイクをつなぎます」
  • 弘山勉(89年卒・栃木)8区(13位)9区(2位)2区(13位)2区(12位)「2年の9区以外はブレーキばかり。食堂を建てたいので、ぜひご協力ください」

【70回記念大会】

  • 千葉信彦(94年卒・岩手)1区(12位)
  • 堀尾典臣(95年卒・神奈川)2区(13位)
  • 山本泰明(95年卒・岡山)3区(13位)
  • 山田泰嗣(94年卒・東京)4区(17位)

を、代表して千葉「MGCのディレクターやオリンピックに出た人を差し置いて、箱根駅伝”今昔物語”に取り上げてもらいました。恐縮です。来年もこの会に集まりたいので、頑張ってください」

 

予定時間をかなりオーバーして閉会となり、「桐の葉」を省略して締めの「記念撮影」となりました。約200人の滅多にない大人数の撮影会。みなさん、お疲れ様でした。

永井先生を囲んで

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