保谷会 令和2年スキー研修会報告

大久保正指導員のデモで華麗に変身 越後湯沢の栄屋拠点にスキー研修会

令和2年2月26日の昼から27日、28日の昼までの3日間、恒例の保谷会スキー研修を実施しました。心配された雪不足が直前の大雪で一気に解消。最高の雪面で快適な滑りを楽しみました。

宿泊先は学生時代に夏季合宿でお世話になった越後湯沢の「栄屋ホテル」。

参加者は神尾正俊(66卒;以下卒年を省略)宮下憲(70)伊藤宏(71)城鼻勇(72)原間裕(73)中本博(73)・瑛(中本君の孫、中学3年生)大久保文彦(75)と松尾静香(76)の総勢9人。

松尾さんは山口県の徳山大学元教授で、東京女子体育大学在学中に神尾先輩にスキーを教わった人物。伊藤・大久保が体育学会などで知り合い、親しくさせていただいています。

神尾さんと同級生の和中信男先輩も参加予定でしたが、コロナウイルスによる新型肺炎の影響で急きょ取り止め。参加希望だった阿保雅行君(71卒)は、日本学連の行事と重なり不参加でした。

今回の研修で特筆すべきは、大久保君が3度目の挑戦で全日本スキー連盟の公認正指導員の検定(2月22日・23日菅平スキー場)にみごと合格したこと。持ち帰った最新のSAJ理論による素晴らしい滑りを披露してもらいました。

指導は私たち個々の滑りに適合させた懇切丁寧な内容で、これまでにない充実した研修になりました。お世辞ではなく、さすがSAJ公認正指導員というお手並み。初めて後輩(大久保君)に滑りを褒められた神尾先輩が「この歳で後輩に褒められるのも悪くない」とボソッと私に呟きました。

中学時代に山形県大会で2位になった経歴を持つ神尾先輩は、オーストリア・スキーメソッド習得者。絶妙な外向外傾姿勢(通称“くの字姿勢”)の素晴らしい滑りです。

宮下・伊藤・大久保にとっては、学生時代から憧れの滑り。そんなわれわれからすれば、神尾先輩の滑りを評価するなどとんでもないこと。ただ、この日に限ってはSAJ正会員の威光で大先輩の指導、評価をした次第です。原間、中本両君の滑りは見事なものですが、ともに並外れた体幹・脚力の持ち主。どちらかというとパワーでスキー板を操作する滑りでした。

大久保指導員が「それはSAJの求める滑りでない。もっとスキー板の特性を生かして綺麗な円弧を描いて滑ってください」と指摘。3日間、雪面にしっかりスキー板を押し付けて、板のしなり、雪面からの反発を利用して滑れるようにと、滑りや斜面を変えてみっちり指導しました。

2日目の後半からは、「マジンガーZ」のような硬い滑りからラボルギーニのような華麗で流れるような滑りに変身。メンバー全員から絶賛されました。

2年間のブランクがあった松尾さんでしたが、瞬く間に目覚めて華麗な滑りになり、本人も大満足。宮下先輩は、ターン始動でのスキー板に乗るポジションがより明確になったそうです。今後の“レース”に活かせるとのこと。

私自身は、スキー板に乗る位置とターンポジションがはっきり分かり、腰高の「くの字姿勢」が取れるようになりました。宮下先輩、大久保君からも「昨年よりは上手くなった」とのお墨付きをもらいました。

城鼻君は、1ヶ月前に「神楽みつまたスキー場」のリフト乗車時に痛めた左脚裏の負傷をコブ斜面で悪化させてリタイヤ。奥様の運転で帰京という残念な結果でした。その後の報告では左脚裏側の肉離れ。一刻も早い回復を祈ります。

 

夜の部では、今回も中本君の自家製ビールやお酒が大人気。なかでも、焙煎したコーヒーに蜂蜜、砂糖、焼酎を加えた「コーヒー酒」が絶品の香りと味でした。みなさんもぜひ、この逸品を試しに来て下さい。

中本醸造士が持参してくれたのは酒だけではなく、つまみの「キャベツの大葉」はパリパリした歯触りでなかなかのものでした。「キャベツは消化酵素が豊富で胃にいいんです」と盛んに勧めてくれました。

醸造士のご高説はさらに続き「体をさび付かせる活性酸素を除去する画期的な“除去酵素”を3ヶ月飲み続けている。頭部に産毛が生えてきた」と力説していました。来年再会した時の頭髪の状態が楽しみになってきました。

今回もお世話になった「栄屋ホテル」の高野栄司・二美江ご夫妻はご健在。ホテルの経営は長女の麻紀夫妻が跡を継いでいて、われわれの滞在中は東京から三女・美紀さんも応援で見えていました。

原間 伊藤 松尾 瑛 中本

宮下   大久保   神尾