保谷会 平成31年スキー研修会報告

1971年卒 伊藤宏(静岡)

 保谷会スキー研修会を2月25日(月)から27日(水)までの3日間、学生時代に合宿でお世話になった越後湯沢の岩原スキー場「栄屋ホテル」で行いました。

栄屋ホテルは玄関前から徒歩3分で最寄りのリフト乗り場に着き、帰りはそのまま玄関前まで滑って来られる便利な立地。

玄関から同じフロア奥の乾燥室とスキー板、靴置場があり、疲れた体にはとてもやさしい作りです。

 

左から、中本、原間、宮下、神尾、大久保、城鼻、瑛、伊藤

各自ゴーグルを外していなくてすみません。想像して見て下さい。

 

参加は1966年卒の神尾正俊さん、70年卒の宮下憲さん、71年卒の伊藤宏、73年卒の中本博君と原間裕君、75年卒の大久保文彦君の保谷メンバーのほか、中本君のお孫さん、中学2年生の瑛(あきら)君と、72年卒で学生時代は主務だった城鼻勇君夫妻が合流しました。

 

城鼻夫妻はスキー場近くのマンションを所有しており、実技研修と二日目夜の懇親会に参加。

26日の午前・午後には大久保君の教え子、東京で耳鼻咽喉科医を開業する西山信宏さん(49歳)が飛び入り(中学3年生の長女がSAJ=全日本スキー連盟=1級に合格したため負けじと)参加したことで、最大10名にまで膨らみました。

 

研修会は3日間とも快晴に恵まれました。

初日は午後3時から6時までの3時間、2日目は午前8時半から11時半、午後は午後3時から6時まで各3時間、3日目は午前8時から11時までの3時間みっちり。

研修初日は、中級斜面でのパラレル小回り;両スキー板を真上からしっかり踏み付け、腰・肩を回し込まない動きを意識しながら、できるだけ等速で小回りし、回転前半から両スキーの前半部分で雪面を捉えることを意識すること。

しかし、この動きができない伊藤と中本君はスキー板をしっかり踏むことができないため上半身がスキー板に乗り込むことができず、速度をコントロールできなくなる。

結果として上体が遅れることはなはだしく、後傾姿勢になってしまい大変に苦労しました。

 

講師は大久保君です。この2年間、SAJの正指導員試験にキャレンジし、1年目はプルークボーゲンと総合滑降の実技でつまずいた。

今年は総合滑降とコブ斜面で思うように点数が伸びずに失敗しましたが、来年の再挑戦を決意している現役バリバリです。

SAJが求めている各種目の課題を長時間こなしていることもあって、的確な説明と正確な滑りはさすがで、受講生一同とても感謝しています。

 

この後の研修内容をまとめると、横滑り、プルークボーゲン、小回りパラレル、中回りパラレル、大回りパラレルなどの基本的な滑りをしっかり習得。

まず大久保君が最初に正確な滑りでお手本を示し、それを真似て伊藤と西山さんが滑り、その乱れた滑りを宮下さんが修正し、その後は原間君、中本君と孫の瑛君、城鼻君が続き、最後に師範の神尾先輩が締めくくるという展開でした。

 

各自が滑り終わるたびに大久保君から修正ポイントの指摘があり、その甲斐あって3日後には伊藤と中本君の滑りは一変しました。

華麗でリズミカルな滑りを大久保君、宮下さん、神尾さんに絶賛され、2人は大満足で研修会を終えることができました。

 

夕食は栄屋ホテル社長のご好意で、海鮮鍋やすき焼き鍋の追加サービスがありました。

地酒(八海山・越乃寒梅)や地元の「岩の原ワイン」も振る舞っていただき、話も弾んで大満足の毎夜。そして、部屋に戻れば「中本博の醸造ワールド」が待っています。

広島から持参の「地ビール」~ピルスナー(香りが素晴らしく)、ラガーブレンド(これぞ正統派のビール)、スタウト(黒ビール;本格的に麦を焙煎してある)、どぶろく(個性が強く、アルコール度が高め)がそれぞれ2リットル入りペットボトルに2本ずつ。

杯を傾ければ、中本流の酒作り、健康作り のスピーチがてんこ盛りで展開されるのでした。

 

その後に珍しいコーヒー酒が披露されました。

製法は梅酒作りと同様で、焙煎したコーヒー粉100gをガーゼで包み、200gの氷砂糖にホワイトリカーを入れて2週間寝かせれば出来上がるのだそうです。

これを牛乳割りで飲むと、コーヒーの香りが引き立って実に飲みやすい。

全員から好評を博し、中本醸造士はさらにご満悦。

これに加えて学生時代のエピソードが次々に飛び出し、宴はいつ果てるともなく続いたのでした。

 

年齢は少しずつ違いますが、同じグラウンドでともに汗を流した仲間が集まって語り合える幸せをかみしめながら、来年の再会を約して研修会を終えました。

保谷会の皆さん、スキーはやってもやらなくても結構です。岩原で一緒に温泉と酒を楽しみつつ、懇話会で盛り上がりませんか。