◎市教委へ”直訴“して随走ランナーに

斎藤 三郎(1971年卒)

 聖火が群馬県入りしたのは10月4日。新潟県から三国峠を越えてみなかみ町へ入り、翌5日に地元の渋川市を経由して前橋市の群馬県庁へ到着して点火式が行われました。

私は高校2年生。聖火リレーが地元を通ることを知って「なんとか走りたい」と同級生の友人と渋川市教育委員会へ出場を”直訴“しました。その甲斐あって、当時の3年生がトーチを持ち、われわれは20人ほどの随走ランナーの一員として市内のコースを走ることができました。

新聞記事など証拠になるものはありませんが、どなたかが写真を撮ってくれていました。ただし、後日に受け取った写真はトーチの煙がもうもうと立ち込めており、顔の判別ができないほど。私はたぶん、左列の3人目でしょうか。

1964東京五輪聖火リレー (群馬県渋川市)

ランナーにはランニングシャツ、パンツ、シューズが支給されましたが、残念ながらいまは手元にありません。胸に付けた日の丸のマークはその後もしばらく保管してありましたが、いまも残っているのは記念章だけとなっています。

東京五輪記念章

東京五輪記念章(裏)