2018年展望

強いチームを基盤に世界で戦える個を強化

監督  谷川 聡

昨年11月から始まった陸上競技場の改修工事が3月上旬で終了し、ようやく本格的なトラックでのトレーニングに取り組んでいます。トラックが使用できなかったこの冬期は、50mの雨天走路でのスプリント、坂の走路でのランニング、ウエイトを用いた技術トレーニングなど競技場外での練習を工夫して実施しました。12月以降も男子長距離メンバーの多くがトラック・ロードで自己記録を更新。トラックシーズン前半の関東インカレ、日本選手権に向けて、ブロックを超えて日々、切磋琢磨しています。

新チームでは昨年怪我で不振だった平松(跳躍・体育4年)が主将に就任。復調した彼が先頭に立ち、昨年のような4年生が中心となったチームが出来上がりつつあります。新入生52名の新戦力を加え、インカレに向けて総力戦で準備を整えています。4月後半から全国で展開される春のサーキットには、多くの学生が出場して力を試します。5月3、4日に大学で行われる関東インカレ最終選考会でインカレ(5月24〜27日:相模原)メンバーを決定します。昨年は男子が4位に浮上し、女子は同点で日体大に敗れる悔しい2位でした。今年の目標は、男女ともチームとして関東インカレで昨年以上の結果を残すこと。個人でも6月の日本選手権(山口)で上位入賞し、一人でも多くのアジア大会代表選手を輩出することを目指します。

2019年ドーハ世界選手権、2020年東京オリンピックは、ともに国際陸連の新しいワールドランキング制によるポイントで出場選手が決まります。代表の座をつかむためには、複数の国際大会への出場が必須条件となりました。まず強いチーム作りを進め、それを基盤に筑波大学の学生、卒業生が世界大会で活躍できる「個の強化」を進めていきます。

今後とも一層のご支援、ご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。