日本学生陸上競技対校選手権大会リポート(入賞者一覧表有)【コメント追記】

筑波大学OB・OG会副会長  船原 勝英

第92回日本学生陸上競技対校選手権大会は9月14日から17日までの4日間、埼玉県の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、対校得点で男子が51点で5位、女子は59.5点で3位でした。優勝は男子が94点の順大、女子は69点で並んだ日体大が優勝数の差で福岡大を下しました。女子は4位に甲南大(57点)、5位に九州共立大(57点)、6位に園田学園女子大(46.5点)と6位までに関東以外の大学4校が食い込む”群雄割拠“の時代を迎えました。

女子では1500mで副主将の樫原沙紀(4年・呉三津田)が4分19秒54で優勝。やり投でも兵藤秋穗(院2年・古川黎明=宮城)が56m05で優勝したほか斎藤乃彩(2年・玉野光南=岡山)が4位、堀内律子(3年・生野=大阪)が8位と3人全員が入賞したものの、これまで得点源だった他の投てき種目で大量点を奪えませんでした。

男子はアジア大会代表のエース鵜沢飛羽(3年・築館=宮城)が得意の200mを欠場。昨年は2種目を制したリレーでも勝利を逃し(4×100mRは4位、4×400mRは2位)トラックでの得点が伸びませんでした。2位東海大(62点)との差は大きくないので、来季の巻き返しを期待したい。

入賞者一覧

インカレ報告

陸上競技部 監督 榎本靖士

2023年9月14日から17日の4日間にわたって第92回日本学生陸上競技対校選手権大会が埼玉県熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開催されました。戦前のランキングからの予想得点は男子が62.5点で3位、女子が71点で2位でした。結果は男子が51点で5位、女子が59.5点で3位でした。男女ともに数人がランクで上位予想であったため、少しのコンディションミスが大きな取りこぼしとなってしまいました。予想を上回る活躍をみせたのは男子400m、800m、女子100mH、400mR、やり投でしたが、大きな取りこぼしを挽回するほどではありませんでした。男子優勝の順大は94点で抜けていましたが、2位東海大62点、3位東洋大61.5点、4位日本大60点と僅差でした。女子も優勝の日体大と2位の福岡大が69点でしたので、男女とももう10点取れていれば筑波大学として狙った結果であったと言えるところでした。いくつかの大学で得点が割れるなかでエースがいる得意種目での大量得点と数多くの種目でしぶとく得点を重ねる両方の武器を磨く必要であったと感じています。また、インカレを部員全員で戦うための役割分担や全体をコントロールするマネジメントも不十分でした。コロナの影響が薄らぎ応援は盛り上げてくれていますが、インカレの戦い方を部員それぞれが考え直す必要があります。来年に向けて得点分析や戦力分析をおこない、冬期に力を蓄えて来年こそは男女アベック優勝を達成したいと思います。各方面からのご支援、ご声援が力になりました。ありがとうございました。

 

各コメント

主将コメント

今泉堅貴

平素よりお世話になっております。筑波大学陸上競技部主将の今泉堅貴です。チームの最大目標である「男女総合アベック優勝」を目指し関東インカレを戦い抜きましたが、男子総合 5 位、女子総合 3 位という結果に終わりました。

日本インカレを戦った全ての学生たちが、選手・サポートのそれぞれの立場から力の限りを尽くしたことかと思います。しかし、それでも男女総合アベック優勝には手が届きませんでした。

現状として、大きな目標を語ることのできるほどのチーム力は備わっていないということを痛感させられる結果であったと感じております。今後チームの最大目標を口先だけの軽
いものにしていかないためにも、 競技部全体としてより高い目的意識を持って日々競技に向き合って参ります。

副主将コメント

樫原 沙紀

副主将の樫原沙紀です。

平素より、OB•OG 会の皆さまには、温かいご支援、ご声援をいただき、心より感謝申し上げます。

日本インカレは、男子総合5 位、女子総合 3 位という結果になりました。関東インカレ以降、悔しさを胸に、日本インカレでのアベック優勝達成に向けて努力してまいりましたが、力及ばずとなってしまいました。一方で、昨年と比較し、優勝校との得点差を詰めることができました。一人ひとりの、あと 1 点が積み重なれば総合優勝を掴むことができると思います。選手だけでなく部員全員で、 1 点の重みを再認識し、来年に向けて精進して参ります。今後とも、筑波大学陸上競技部の応援をよろしくお願いいたします。

優勝者コメント

女子 1500m 樫原沙紀

最終学年として、副主将として、優勝という形で貢献することができ たことを嬉しく思います。ご声援いただきありがとうございました。

女子 やり投 兵藤秋穗

M2として迎えた最後の日本インカレは、 56m05 で優勝という結果でした。苦しくもどかしい期間の長い 6 年間でしたが、多くの方々の支えにより 12 回のインカレを笑って締めくく
ることができました。今後も自分のペースで歩みを進め、更なる飛躍を目指していきます。力強いご声援をいただきありがとうございました。