第91回 日本インカレ 報告・コメント集

日本インカレ報告

監督 榎本靖士

3年ぶりの有観客開催となり、男女79名の選手に加えて応援やサポートの学生も含めて京都に乗り込みました。68年ぶりの京都開催ということで、立命館大学名誉教授の岡尾恵市先生が連日応援に駆けつけてくださり、コーチングスタッフは大感激でした。

戦前の予想(単純にランキングから計算)では男子が総合4位、女子は3位でした。男子で特筆されるのは400mリレーと1600mリレーで40年ぶりにダブル優勝を果たしたことです。200mでも鵜澤飛羽(体育2年:築館・宮城)が見事に優勝。棒高跳では古澤一生(体育2年:前橋育英・群馬)が2位と内山朋也(体育院2年:長野吉田・長野)が4位のダブル入賞し、400m、800m、3000mSC、走高跳でも善戦しました。総合では50.5点で並んだ九州共立大学を優勝数の差で上回って3位となりました。

女子は主将の髙良彩花(体育4年:園田学園・兵庫)が走幅跳で6m50の大会新で優勝、三段跳でも2位と期待通り15点を獲得。1500mは優勝を期待された樫原沙紀(体育3年:呉三津田・広島)が入賞を逃しましたが、3000mSCで小松夕夏(体育1年:唐津東・佐賀)が2位、本庄悠紀奈(体育4年:大手前・大阪)が4位とダブル入賞。三浦由奈(体育3年:柴田高・宮城)は得意の100mで5位にとどまりましたが、200mでも7位に食い込みました。ハンマー投で渡邉ももこ(体育4年:敦賀・福井)が61m15の自己新で2位、円盤投でも4位と6位のダブル入賞、800m、やり投、走高跳、棒高跳も善戦し、総合59.83点で2位、優勝の日体大とは約17点差でした。

男女とも得点が割れる中、粘り強く、総合的な戦いができたことは大きな収穫でした。期待された選手が得点できなかったことと女子では両リレーで決勝進出を逃すなど、まだまだ戦力の底上げが必要な部分も露呈しました。しかし、久々の応援・サポートのあるインカレで学生たちも大きな学びと成長がみられました。男女アベック優勝が掛け声だけではなく、来年の現実的な目標にできるところまで来たと思います。ますますのご支援とご声援をよろしくお願いいたします。

学生コメント

主将 髙良彩花(園田学園・兵庫)

主将の髙良彩花です。平素より、OB・OG会の皆様には、温かいご支援、ご声援をいただき、心から感謝申し上げます。全体応援を経験している学年も4年生以上のみとなりましたが、応援団を結成して様々な工夫を凝らしながら、筑波らしいインカレを作り上げることができました。
前回大会の男子総合10位、女子総合6位という結果と比較すれば大健闘だったのではないかと思います。しかし、私たちが目指すのは「男女総合アベック優勝」です。大舞台で持っている力を最大限に発揮することは非常に難しく、何が起こるか分からないのがインカレの醍醐味でもありますが、もう一息足りない部分が現チームの課題であると感じました。
手が届きそうで届かない「男女総合アベック優勝」という大きな目標ですが、着実に成長することはできていると思います。選手や応援、男女、ブロックなど総合力を強みとしているからには、全員で優勝を掴み取ったと言えるように次の代へしっかりと引き継ぎ、来年以降のチームの飛躍に向けて残りの任期も主将としての役目を果たし切ります。
今後とも、筑波大学陸上競技部の応援をよろしくお願い致します。

副主将 伊藤海斗(新居浜東・愛媛)

副主将の伊藤海斗です。

平素よりお世話になっております。日頃からたくさんのご支援、ご声援をいただき誠にあり
がとうございます。 男女含めて4種目の優勝を勝ち取ることができました。そのほかにも数多くの入賞者がおり、男子が総合3位、女子が総合2位という結果でした。目標としていた男女アベック優勝には届きませんでしたが、来年以降の活躍の糧になるようなインカレだったと思います。
またこの三日間は「みんなは一人のために、一人はみんなのために」と本当に素晴らしいチーム力だったと思います。ブロックを超えて最後の最後までチームを信じて、自分を信じて競技をすることができたと思います。ですが、チームとしてまだまだ成⾧できますし、もっと強くなれると感じました。
残りのシーズンは少ないですが、今回得た経験、刺激というのを忘れずに、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います。今後とも筑波大学陸上競技部の応援のほど宜しくお願い致します。

優勝者コメント

男子200m 鵜澤飛羽(築館・宮城)

新しいレース展開での優勝でとても自信がつきました。

次のレースも頑張ります。

男子4×100mリレー 1走 辰巳新(富山第一・富山)

4年生として優勝に貢献でき、非常に嬉しい気持ちでいっぱいです。これを成し遂げられたのは、リレーメンバーはもちろんのこと、他の選手の頑張りや多大な応援・サポートがあったからです。携わっていただいた方々に感謝しかありません。本当にありがとうございました。

男子4×100mリレー 2走 池田成諒(島原・長崎)

表彰台を目標としていた、100mで敗退した鬱憤を晴らそうと決勝に臨みました。

結果は38秒&優勝と、関係者の皆さまに良い報告ができることを嬉しく思います。来年は連覇を目指して取り組みます。

たくさんのご支援、応援をいただきありがとうございました。

男子4×100mリレー 3走 鵜澤飛羽(築館・宮城)

こんなに楽しい試合は初めてでした。

全員で繋いだバトンは次にも繋がるはずです。

応援ありがとうございました。

男子4×100mリレー 4走 齊藤勇真(九州学院・熊本)

陸上最後の試合で最後に優勝できてよかったです。

最後に自分らしい走りができてよかったです。

スタッフの皆さん、チームのみんなに感謝しかありません。

ありがとうございました。

男子4×400mリレー 1走 菅野航平(仙台第一・宮城)

筑波大学陸上競技部の歴史に名前を刻むことができ、大変光栄に思います。

現状に満足せず、鍛錬します。

男子4×400mリレー 2走 吉川峻(千葉東・千葉)

昨年の日本インカレ、今年の関東インカレの雪辱を晴らすことができ、良かったです。

この結果に慢心せず、学生記録や筑波大記録の更新に向けて、頑張っていきます。

男子4×400mリレー 3走 伊藤海斗(新居浜東・愛媛)

4年生として、また副主将としてチームに貢献出来て大変嬉しく思います。

応援はものすごい力になりました。今後も頑張ります。

男子4×400mリレー 4走 今泉堅貴(福岡大大堀・福岡)

昨年までの低迷を払拭するべく取り組んできた事の全てが実を結び、大変嬉しく思います。次は学生記録の更新を目指し、チーム一丸となって頑張ります。

ご声援頂きありがとうございました。

女子走幅跳 髙良彩花(園田学園・兵庫)

跳躍混成ブロック4年の髙良彩花です。

1日目の走幅跳において、4本目に6m50を跳び2連覇することができました。 この記録は4年ぶりの自己ベストでした。なかなか更新できず、悔しさが募る一方で、苦しい4年間でしたが、最後のインカレでこのような結果を残すことができたのは、良い時も悪い時も支えてくれたチームメイトやコーチ、関係者の方々がいたからです。この気持ちを忘れずに、今後も努力し続けます。応援ありがとうございました。

 

 

リポート・入賞者一覧はこちら