箱根駅伝予選会観戦記

合田浩二 1983年卒(筑波6期生)

例年通り、7時45分に昭和記念公園の立川口で高野さん(78年卒:筑波1期)との待ち合わせに向かったのですが、毎年使う駐車場が今年から関係者用になっていて、公園北側の砂川口から入ることに。

これではスタート時間に間に合ったとしても大勢の人の後頭部を見ることになるだろうと、立川駐屯地に入るのを諦め、15kmとあと1kmの2カ所での応援に切り替えました。

 

秋らしく肌寒い朝でしたが、9時頃になると陽が差して半袖で十分、選手には暑いくらいの暖かさ。

「前半から行くと後半、堪えられるかな」と思いながらしばらくの間、広場でテレビ観戦です。

高野さんによると、5kmを15分07秒―22秒の間に12名全員が通過、暑さを見越してゆっくりめに入ったように見えたそうです。何かこれまでと違う雰囲気。去年までと違う訳のわからない期待感を持って15km地点に向かいます。

 

15km地点で写真を撮りながら応援しようとカメラを構えていると、先頭が通過して間もなく金丸、西、猿橋の3人が見えた。

金丸逸樹(13位:4年・諫早)

 

左が西研人(19位、3年:京都・山城)右は猿橋拓己(20位、3年:神奈川・桐光学園)

 

相馬崇史(40位、3年:佐久長聖)

 

そんな上位にいるとは思わなかったので、動転してどんな応援をしたのかも覚えていないし、シャッターを押すのも忘れてしまいました。

「これはひょっとして入るんじゃないか」という期待感で、あと1kmの地点に移動。そこで高野さん、山田さん(95年卒)と合流。

 

最初に金丸、すぐに西と猿橋、40秒後に相馬、川瀬と続きます。

金丸から10番目の山本まで3分。

川瀬宙夢(53位、医学5年:愛知・刈谷)

 

小林竜也(119位:1年;茨城・水城)

伊藤太貴(159位:2年・岡崎北)

杉山魁声(194位:2年・専大松戸)

 

「待ち焦がれたその日が来たのか?」という期待感で広場へと移動。広場に着くとすでに選手たちが集まっていました。

昨年までは疲れ切った表情を浮かべていたのですが、今年は自分の力を出し切った、笑顔がそこにありました。

 

26年ぶりの本戦出場が発表された瞬間、チームは歓喜の声に包まれました。

発表の瞬間

 

テレビ中継の効果か、お昼前の時点で合田の携帯にも多くのお電話やメールをいただきました。ありがとうございます。

 

昨年までは悔し涙を流していた選手たちが、今年はみな笑顔です。

 

OBの挨拶は26年前に本戦を走った山田さん、教育大70年卒の岡田(松永)さんと高野さん。岡田さんの「シードを獲るぞ!」のゲキに広場は大盛り上がり。予選会から勝ち上がった自分たちが、本戦8位でシード権を確保した40年前の記憶が蘇ります。そして宣揚歌。胴上げでは弘山監督、選手たちが次ぐ次ぎに宙へ舞います。

応援団と宣揚歌

 

宙に舞う弘山監督

メンバーに入れなかった大土手嵩(3年:宮崎・小林)も胴上げされた。

 

解散後、宮下先生、高野さん、高井さん(78年卒)、若山さん(投擲86年卒)、宮崎さん(89年卒)、山田さんの6人は立川の居酒屋へ。

祝杯をあげながら今後の後方支援の打ち合わせ。お開きになった後、高野さんは覚えているだけで電車を2回乗り越して、通常の3倍ほどの所要時間で帰宅されたそうです。

 

合田が在学中はコース試走から予選会、本戦に至るまで全てOBのご自宅に泊めて頂きました。

「卒業したら今度は自分の番」と思いつつ、いつの間にか35年が過ぎました。どんな応援ができるかを考えたいと思っています。

喜びの咆吼とジャンプ