2020箱根駅伝往路リポート

1月2日、箱根駅伝。芦ノ湖で後輩たちを迎えました。

結果はご承知の通り、5時間37分53秒で総合19位。

1区(大手町~鶴見:21.3km)の西研人(3年:京都・山城)が11位(1時間02分46秒)と健闘。「六郷橋(18.3km)までが遠かった。力の差を感じたが、強い選手と一緒に走ることができたので、来年は力を付けて戻ってきたい」と話していました。

先頭集団後方で走る1区の西研人

2区(鶴見~戸塚:23.1km)予選会トップの金丸逸樹(4年:長崎諫早)は区間19位(1時間09分24秒)。エース級の争いでは厳しい順位となりましたが、目標タイム(1時間9分30秒)を
上回りながら区間順位が下から2番目というハイレベルのレースに。1万mの途中時間が28分20秒台、例年のペースより少なくとも30秒、いや1分近く早いペースです。

芦ノ湖は気温5度、晴れ、緩やかな追い風という絶好のコンディションの助けもあったでしょうが、空前のスピードレースになり、東洋大・相澤が1時間05分57秒の区間新記録をマークしました。

15位でタスキを渡した唯一の4年生、金丸は、卒業後は佐賀の戸上電機で競技を続けます。「4年生で箱根を走ることができたのは、自分にとって素晴らしい経験になった」と手応えを話しました。

3区の猿橋拓巳

3区(戸塚~平塚:21.4km)の猿橋拓己(理工学群3年:神奈川・桐光学園)は1時間4分33秒で区間16位。ここでも、東京国際大のビンセントが驚異的な区間記録59分25秒をマーク。順位
は17位に落ち、首位の東京国際大とは約8分差、10位の東洋大とは約4分差。

4区(平塚~小田原:20.9km)の駅伝主将・大土手嵩(3年:宮崎・小林)は、故障で予選会は不出場。直後の5000m記録会で自己最高をマークするなど、巻き返しに燃えていたが、その意気込
みが空回りした感じ。区間19位(1時間05分33秒)と苦戦し、10位の拓大との差は6分あまりに広がった。首位の青学とは11分40秒差で、繰り上げスタート(この区間では15分遅れ)で際どい差になっていました。この区間も青学の吉田拓也が1時間0分30秒の区間新。

4区で力走する駅伝主将の大土手

5区(小田原~芦ノ湖:20.8km)は前年、関東学生連合チームでこの区間を走った相馬崇史(3年:長野・佐久長聖)がタスキを受けたが、故障の影響で調子が上がらず、弘山監督が「上れなかった」と評したように、得意の山登りで伸びなかった。下りに入って意地を見せ、
前を行く国士舘大を抜いて19位へ。それでも、前年の区間13位に及ばない19位にとどまり、大きくチームを浮上させることはできなかった。ここも東洋大・宮下隼人が1時間10分25秒の区間新。

往路総合は青学が5時間21分16秒の大会新で、2位の国学院大(5時間22分49秒)、3位東京国際大(5時間24分33秒)、4位の東海大(5時間24分38秒)までが従来の大会記録を上回る
空前のスピード駅伝になりました。

ゴール後、弘山監督は「OBとして自分が走って以来、箱根に戻ってくることができたという感慨はありましたが、それはスタートまで。勝負しにきたんですから」とコメント。「応援していただいた方も、自分が応援する学校の旗以外に、筑波の旗を振って応援していただいた。ありがたいことです」と述べ、「実力を出し切らないと、自分たちの力が見えてこない。明日は力を出し切って、シード獲得を目指す。最低でも繰り上げスタートにならないように頑張る」と復路での巻き返しを宣言していました。

芦ノ湖畔での結果報告会では、筑波大の永田学長も激励のコメント。

永田学長も激励の挨拶

 

宮下OB・OG会会長も挨拶し「26年ぶりの出場を果たしたが、今回は初出場のようなもの。ここからがスタート。この勢いを復路にもつなげてほしい」と選手たちを励ました。

芦ノ湖畔の報告会で挨拶する宮下会長