女子が5年ぶり制覇

筑波大学陸上競技部OBOG会副会長   船原 勝英

 第94回日本学生陸上競技対校選手権は6月5日から8日までの4日間、岡山市の「JFE晴れの国スタジアム」で開かれ、筑波大学は総合得点争いの女子が71点を挙げて5年ぶり28回目の優勝を果たしました。最終種目の4×400mリレーを前に6点差でリードしていた筑波大は、この種目で6位(3分42秒56)に入り、2位に終わった立命館大を2点差で振り切る劇的な優勝でした。第3日を首位と2点差(47点)で終えていた男子は49.5点にとどまって5位、2003年以来の男女アベック制覇はなりませんでした。男子の優勝は78点の順天堂大。

第2日の男子100mでは、地元出身の木梨嘉紀(M2:津山・岡山)が10秒31(-1.1m)で優勝しました。木梨は世界リレー選手権代表に選ばれたため関東インカレ(3部)は欠場でした。女子は最終日に大量点を獲得。200mでは髙橋亜珠(3年:山形市立商)が自己最高23秒36(+0.1m)の大会新記録で圧勝しました。髙橋は第2日の100Hでも3位(13秒35=-1.8m)に入り、マイルリレーのアンカーでも力走しました。

優勝メダルを見せる男子100mの木梨

十種競技5位の新開(右)と18位の大井

女子200m優勝、100H3位と活躍した高橋

七種競技では中尾日香(3年:長田・兵庫)が5330点で優勝。3000m障害の小松夕夏(4年:唐津東・佐賀)は10分02秒76の自己最高で2位に入りました。800mは関東インカレ優勝者の勝(すぐれ)くるみ(3年:白梅学園・東京)が2分6秒31で3位。棒高跳では村田蒼空(3年:前橋女子・群馬)が3m90で4位、相原ほのか(4年:法政二・神奈川)は3m80で7位でした。5000mでは白川朝陽(2年:大塚・大阪)が8位に入り、初日の10000m(4位)に続く入賞。

男子は初日の10000mで川崎颯(3年:東海大暁星・大阪)も7位に食い込み、第2日の走幅跳では礒井亮輔(3年:伊勢・三重)が7m68(+1.7m)を跳んで3位、土屋拓人(1年:聖和学園・宮城)が7m65(+0.9m)でダブル入賞しました。第3日の110Hでは樋口隼人(4年:松山・埼玉)が13秒71(+0.8m)で3位、円盤投の山口翔輝夜(3年:社・兵庫)も51m15で3位に入りましたが、最終日は走高跳のチュクネレジョエル優人(3年:八千代松陰・千葉)が2m10で4位に入っただけで、大きく得点を伸ばすことができませんでした。

男子110mHで3位に入った樋口のフィニッシュ

初日の男子10000mで7位に入賞した川崎

男子円盤投3位の山口のターン

女子ハンマー投で8位に入った有汲

女子走幅跳で5位の松村

閉会式後に胴上げされる斎藤副主将(玉野光南)

声をそろえて応援する男女部員

 

入賞者

総合

男子
1位 順大 78点
2位 東海大 64点
3位 早稲田大 61点
4位 東洋大 58点
5位 筑波大 49.5点
女子
1位 筑波大 71点
2位 立命館大 69点
3位 日体大 61点

 

他OBからのお祝いのメッセージ

  立命館vs筑波の競り合いに感激

京都・岡尾惠市(1961年卒)

日本インカレ女子の総合優勝、誠におめでとうございます。選手たちの頑張りの結果であることはいうまでもありませんが、ご尽力いただいた監督をはじめ大学スタッフ、学生の裏方の皆様、OBOG各位にお祝いとお礼を申し上げます。

30年ほど前、立ち上げから当方が育て上げた立命館大学女子部を僅差で破っての制覇ですから少々複雑な思いは募りますが、感激もまたひとしおです。立命館女子部は昨年末に行われた2つの「大学女子駅伝」に優勝してくれており、つくづく「長生きして良かった!」と老OBは涙しました。心から、お祝い申し上げます。