日本インカレ女子総合優勝祝勝会報告

OB・OG会会長  宮下 憲

日本インカレで4年ぶり25回目の総合優勝した女子の祝勝会が10月22日(月)、大学会館内のレストランプラザ「筑波デミ」で開催されました。

インカレという厳しい4日間の競い合いの中で、初日からリードを奪って一度もリードを許さない堂々の勝利。持てる力を存分に発揮し、潜在力の高さも示した勝利でした。3、4年生の活躍が目立ち、全得点103.5点の7割弱を獲得したのは高く評価できます。特に、フィールド優勝の主軸となった投てき陣の活躍は顕著で、ハンマー投げでワンツーフィニッシュしたほか、全種目に入賞して43点(総得点の42%)を獲得したのは特筆されます。

 

心躍らせながら祝勝会場へと向かうと、女子学生のみの参加で出席者が私服だったこともあり、いつになく華やいだ雰囲気に包まれていました。晴れやかな表情でお互いの健闘を称え合い、和やかな語らいの中で会は進行。尾懸貢部長の祝辞に続き、OB・OG会を代表して私からもお祝いを述べました。乾杯の音頭も取らせてもらい、全員が高らかに杯を上げて歓談がスタートしました。

祝辞を聞く女子部員

 

円城寺OB・OG会幹事からもお祝いの挨拶があり、宴もたけなわとなったところで若園茜主将(棒高跳:県岐阜商)から勝利の報告があり、ハンマー投げで優勝した4年生の江原宇宙さん(埼玉・進修館)と三段跳びを制した3年生の剱持クリアさん(山梨学院大学付属)から戦果が披露され、支えてもらったスタッフ、OB・OGへの感謝の言葉が述べられました。

優勝報告する若園主将

 

その後、各ブロック代表から報告と挨拶があり、最後に谷川聡監督がインカレの成果と今後の課題について述べました。あっという間に2時間半が過ぎ、来季の活躍を期して宣揚歌を斉唱して閉会となりました。

インカレの総括報告する谷川監督

 

久し振りに女子のみの祝勝会に出席してみて、祝勝会について考えてみました。女子が日本インカレで10連覇(通算11回目の総合優勝)を果たした1999年(平成11年)、筑波ハムを会場に多くのOGが参列して女子のみの祝勝会が開かれました。その後の14回の総合優勝の中で2回の男女アベック優勝があり、その際は盛大な祝勝会が開催されました。ところが、その後は女子のみの総合優勝時には、部員全員がグラウンドで缶ビールか缶ジュースで乾杯するなど、ごく簡単に済ませていました。

女子のみの祝勝会がほとんど開催されてこなかったのは、陸上競技部が男女一体のクラブ組織となっているためでしょう。主将はこれまで例外なく男子で、女子主将は組織上の副主将と位置付けられています。このため、祝勝会は男女アベック優勝時にだけ開催され、女子祝勝会開催のハードルが高くなっていた。さらに、女子が勝ち続けて「勝って当たり前」になったため、優勝のたびの祝勝会開催に至らなかったのでしょう。

毎年のインカレ前には、女子が「気合入れ」の決起集会をして臨む姿を見ていました。毎年の競技部は新入部員が加わって新しい集団になることを考えると、優勝すればそのつど祝勝会を開催すべきではないか。成し遂げた成果に対するプライドと自信、集団の士気や社会的認知度の高揚、そして同窓との繋がりを強めためにも、きっちりと開催したいものです。

秩父宮妃杯を手に笑顔の若園主将

祝勝会出席者で記念撮影