鵜飼い 岐阜城天守閣登城 岐阜で11回目の「保谷の会」
岐阜開催幹事 浅野(臼井)美津子(76年卒)
1970年代の卒業生を中心とするOB・OG会「保谷の会」を9月30日に岐阜市で開きました。2001年から東西で2年ごとの開催でしたが、11回目の今回が初の中部地区が舞台となりました。直前に家族の不幸などで数名のキャンセルが出ましたが、お孫さん同伴、ご夫婦、姉妹での参加もあって総勢51名(筑波卒業生6名)の集まりになりました。
夕刻からの懇親会の前には、恒例となった科学セミナーを開講。参加者最高齢(83歳)の山地啓司さんが「箱根駅伝の途中棄権とその原因推定」と題した研究を発表され、田神一美さんには「ランニング中の放熱トラブル」という興味深いテーマで話していただきました。日頃、この種の研究発表とは縁遠かったので、久々に刺激を受けました。
懇親会は老舗旅館「十八楼」の畳敷き大広間に8テーブルに分かれて着席。岐阜の最長老、原田憲一さん(75年卒)の乾杯の音頭で開宴となりました。出席できなかった鹿児島・飯干明さんから薩摩の芋焼酎6本の差し入れがあり、さっそく開封していただき、和気あいあい、会話も弾みました。初参加の筑波1期生が「こんなにたくさんの人が集まるんですね。ビックリしました」と驚いていました。「とても楽しい会ですね、来てよかったです」と感想を述べた参加者もありました。
懇親会後は、岐阜開催の目玉「長良川の鵜飼い」。一番の心配は天候でしたが、晴天に恵まれ、少し前までの猛暑が去って快適な鵜飼い日和となりました。地元の私も20年ぶりだったのですが、ライトアップされた金華山頂の岐阜城、穏やかな川面、心地よい川風…。「幽玄の世界へ、燃え盛る篝火は古典絵巻」とパンフレットにありましたが、大げさではなく、そんな趣も感じられました。初めて鵜飼いを味わった皆さんにも満足していただけたようです。

2日目は「岐阜散策組」と「ゴルフ組」に分かれました。散策組は前夜見上げた岐阜城へ。麓までのロープウェーを降りると、けっこう険しい階段が待っていましたが、たどり着いた「天守閣からの眺めは圧巻でした」と参加者からコメントがありました。豊かに広がる濃尾平野をうねるように流れる木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川。爽やかに吹き抜ける風が快適だったそうです。ゴルフ組は15名。上位3名(Wペリア方式)が女性でした。
会を終えた後、ある先輩からこんなメールをいただきました。「『出会い直し』という言葉があります。会ってただ語るだけですが、ありがたいことで、よい『出会い直し』」の機会です」―学生時代には言葉を交わしたこともなかった先輩とも、何十年ぶりかで近況を話す-。同窓会は新しい出会いの場でもあると感じた2日間でした。


