天皇賜杯第91回日本学生陸上競技対校選手権 壮行会が開かれました。

日本インカレが本日より、たけびしスタジアム京都(9日(金)~11日(日))にて 開催されております。

先日行われた壮行会のレポートが学生より届きましたので、そのまま掲載します。

ページの終わりに、主将、副主将からOBOG会への挨拶もありますので、ぜひご覧ください。

 

次第・概要

天皇賜杯第91回日本学生陸上競技対校選手権 壮行会

  • 日時:9月3日(土) 18:30開始
  • 場所:筑波大学陸上競技場スタンド

式次第

一、 出場選手紹介

一、 部長挨拶 尾縣貢先生

一、 監督挨拶 榎本靖士先生

一、 来賓挨拶 圓城寺賢一先生

一、 主将・副主将挨拶 主将・髙良彩花 副主将・伊藤海斗

 

新型コロナウイルス感染対策として、屋外の筑波大学陸上競技場スタンドにて第91回日本インカレの壮行会が開催されました。

代表選手の男子48名、女子34名が整列し、1名ずつ紹介が行われました。

その後、尾縣先生、榎本先生、圓城寺先生よりお話をいただき、選手のインカレに向かう覚悟、そのほかの部員のインカレに向けた思いというものが強くなったと感じました。また、主将の髙良の話にもあったように、男女総合アベック優勝に向けて、最後まで諦めずに戦い抜くことを、全員が再度確認することができたと思います。部員全員が揃い、壮行会を開催できたことで、強い結束を持って日本インカレに向かっていきます。

 

以下、先生方、主将、副主将の挨拶の概要になります。

挨拶

尾縣先生(部長)

出場権を獲得された皆さんおめでとうございます。その努力に敬意を表します。

4年生の頃主将をやっていたのですが、その時に新しく監督になられたのが西藤先生です。その先生が日頃、「みんなは一人のために、一人はみんなのために」ということを言われていました。まさしく、強い組織をつくるための言葉だと思います。そして私は2001年に監督になりました。西藤先生の言葉を頭に置きながら、私の時は「一人一役」ということで、委員会活動を活発にしました。競技力があるなしに関わらず、それぞれ委員会で活躍することで、部への帰属意識、有能感を高める狙いがありました。一人一人、みんなが対等です。そうした対等の人たちが作り上げた競技部は本当に強い。おそらく皆さんもそうなっていると思います。

ですから、皆さんは日本の大学の中でも、そういった面ではトップだと思いますので、ぜひ自信を持ってもらいたいと思います。

そしてもう一つ。昨年の東京オリンピックで私は日本の選手団の総監督で臨んだのですが、その時に思ったことがあります。とにかく延期の1年間、本当につらかった。私もつらかったですが、一番つらかったのは選手です。常に向かい風が吹いていました。その一番苦しい時期を、いろんな支えをもって選手たちは頑張りました。その結果、選手たちは本当に逞しくなりました。自ら湧き出る感謝という気持ち、その気持ちが選手を強くしたんですね。そして本番では自分の力を出し切ったと思います。決して強いられる感謝というものは力にはなりません。心から湧き出す感謝というものは、勝つとか負けるとか言ったものを超越する感情になるんですね。すなわちその感情は自分の力を引き出してくれます。当然、皆さん勝ちたいという感情は心の中に絶対にあると思いますが、それに加えて、そういった超越した感情というものを持てるといいですね。おそらく皆さんには支えてくれている人たちが本当にたくさんいる。たまにはその人たち一人一人に顔を思い浮かべてください。それが心からの感謝になるかもしれない。そうした時は皆さん強くなると思います。

皆さん一人一人の活躍を心から祈念しております。皆さんの活躍を期待しています。頑張ってください。

 

榎本先生(監督)

皆さんこんにちは。監督として、この大会に挑むにあたっての自分たちの位置と、目標を確認していきたいと思います。

まず男子は関東インカレで3位、75点でした。昨年の日本インカレは27点で9位です。その悔しさからチーム全体としては、戦える状態を作ってきて関東インカレを戦ったというところだと思います。

そういった形で総合的に戦える準備ができていますので、勝手なことを言いますが、ランキングや予想得点を見て、私の感触として目標は2位、65点。ライバルになるのは当然、順大、日大です。この2校をどこまで崩せるか、勝ち切れるかというところだと思います。400mH、800m、走高跳、走幅跳、ハンマー投、両リレーが勝負所になるだろうなと思っています。

女子は今年の関東インカレは115点で2位でした。100点以上を獲得し、総合的に戦えると感じています。昨年の日本インカレは40点、6位です。新型コロナウイルスの影響による厳しい状況を乗り越えて、徐々に総合的に戦える準備ができてきていると感じています。女子の目標は当然優勝です。ライバルになるのは日体大、立命館ということになると思います。目標得点は80点。かなり得点が割れると思いますので、できれば80点をとって優勝したい。勝負所は3000mSC、走高跳、棒高跳、円盤投、両リレー。このあたりで日体大に競り勝てれば、十分可能性があると思っています。

これはあくまでも数字上の問題で、もちろん今厳しい順位にいる種目もあると思いますので、これから残された時間でとにかくコンディショニングをしっかりとやってほしいと思っています。当然これは他の大学にも起こり得ることなので、一喜一憂しないで自分のやれることに集中する。それがコンディショニングの重要なところだと思います。最後、勝負所での集中力。いろんな状況をよく理解、分析して、戦い所で力を入れて、勝ち切ってほしいと思います。

最後に、部長からもあったように、インカレは総合的に戦います。サポートや応援、すべての人がそれぞれの役割に徹していられるかどうか、これが総合得点にかかってくると思います。自分がいてもいなくても良いと考えるのではなく、自分がいないと総合得点が落ちるんだという意識で、全員が京都に集まって、戦ってほしい。もちろん京都に行けない人もいると思いますが、全員がそこに心を合わせて戦ってほしいと思います。京都でみんなで宣揚歌を歌えるように頑張りましょう。

圓城寺先生(OBOG会 茨城県⽀部⻑)

まずは選手の皆さん、インカレ出場誠におめでとうございます。今年の夏も猛暑続きで、またコロナ対策ということで練習も大変苦労されたのではないかなと思っています。皆さんそれぞれがしっかりとした目標をもって、この暑い夏を乗り切って、頑張ってくれたと思います。

私も本学を卒業して間もなく45年になってきました。筑波大学は、超人気、難関大学になっています。皆さんは、そのような立派な大学の選手として、桐の葉を背負ってインカレに出場するわけです。筑波大学陸上競技部は素晴らしい伝統を引き継いできました。これから先は皆さんが、この伝統ある素晴らしい大学の歴史を築いていかなければなりません。皆さん一丸となって、このインカレも勝負していただきたいと思っています。

全国のOBOGが全国各地から皆さんを応援しています。

OBOG会会長の栗山先生より、「最後まであきらめず、堂々と勝負してほしい」ということを伝えてほしいとメールがありました。会長をはじめ、全国のOBOGが皆さんを応援しています。ぜひ素晴らしいパフォーマンスで総合優勝を目指していただきたいと思います。

そして、皆さんの座っている姿勢が素晴らしい。そのような常日頃の姿勢が練習にも、競技結果にも表れると思います。日常生活、即陸上。それを皆さんは実践しているのではないかなと感じました。きっといい成果を残してくれるのではないかなと期待をしております。頑張ってください。

 

副主将・男子代表 伊藤海斗(短距離4年 新居浜東・愛媛)

いよいよインカレが目の前まで迫ってきました。皆さんどうでしょうか。楽しみだな、早く走りたい、跳びたい、投げたい。また、緊張しているな、不安だなと、色々な人がいると思います。僕は今回のインカレを含め、今シーズンは特別な思いというものがあります。副主将という立場になってから、競技面でチームを引っ張っていかないといけない、何が何でも結果を出さないといけないなと思っていました。

しかし、今回の日本インカレでは個人種目の出場ができず、またリレー種目においても補欠というポジションにいます。まだ走れる可能性もあり、諦めてはいませんが、やはり4年生として、副主将という立場から、全然チームを引っ張れていないなと本当に悔しい気持ちでいっぱいです。しかし、悔しいから落ち込んだままインカレを迎えるのは違います。結果を出してチームを引っ張るのは一競技者としての役割であり、僕がチームの中心となってインカレを盛り上げていく、それが副主将としての重要な役割ではないかなと思います。僕がインカレを楽しんでいる姿を見てみんなも楽しくなる。そんなインカレにしたいと思います。

最後になりますが、選手の皆さんは今まで自分がやってきたことを信じて試合に臨んでほしいと思います。また、それ以外の方は応援・サポートを全力でお願いします。本当にきつい3日間になるとは思いますが、きつい時こそ、みんなでチームを盛り上げて頑張っていきましょう。そして良いインカレにしていきましょう。

主将・女子代表 髙良彩花(跳躍4年 園田学園・兵庫)

私は筑波大学陸上競技部が、選手や応援・サポート関係なく、全員で頑張れるチームにしたいなと思ってここまでやってきました。そして日本インカレに向けて、個人やブロックの頑張りがチームの士気を高めるという意識を持つということを課題にして、今までやってきましたが、関甲信をはじめとして、とても良い雰囲気でここまで来ていると感じています。そして、8月も30名以上の選手が自己ベストを更新するという結果が出ています。

私は日本インカレ3日間が終わるまで、筑波大学陸上競技部の主将として、男女総合アベック優勝を目指すチームの主将であり続けたいと思っています。難しいことだからこそ、目指す価値がある目標だと思っています。私自身、気づけば4年目のインカレになりました。4年生以上の方はわかると思いますが、本当に4年間は早く過ぎていくので、その貴重な1年をこのチームで迎えることができ、すごくワクワクしている気持ちと、少し緊張している気持ちもありますが、最後まで諦めずに戦い抜きたいなと思っています。そして、個人・チームともに日本一をつかみ取りたいなと思っているので、ぜひ私の熱量に負けないように、皆さんも一緒についてきていただきたいなと思っています。全員で頑張りましょう。

OB・OG会の皆様へ

主将 髙良彩花(園田学園・兵庫)

今年の日本インカレは9月9日から11日までの3日間において、京都で開催されます。

壮行会を終え、より一層このチームで「男女総合アベック優勝」という目標へ向けて挑んでいくのだという実感が湧いています。

OB・OG会の皆様や先生方、チームメイトの支えがあり、真剣に競技に向き合い、ここまで準備を進めることができたことに、感謝しています。

男女総合アベック優勝は簡単に達成できる目標ではないからこそ、挑戦する価値があると思います。筑波の強みである総合力を生かし、最後まで諦めずに3日間を戦い抜きます。
ご声援、よろしくお願いいたします。

副主将 伊藤海斗(新居浜東・愛媛)

日頃から筑波大学陸上競技部の活動を応援していただき、誠にありがとうございます。

いよいよ日本インカレが近づいてきました。

1cm、0.1秒と、最後の最後まで諦めずに戦ってきます。

また、「みんなは一人のために、一人はみんなのために」の思いを胸に、チーム一丸となり頑張ります。

ご声援よろしくお願いいたします。