パリ五輪代表内定者(在校生、卒業生) 日本選手権・U20日本選手権 レポート含む

鵜澤がパリ五輪代表入り 28歳の東田も初代表 新潟で日本選手権、U20日本選手権

パリ五輪の選考会を兼ねた日本陸上競技選手権が6月30日までの4日間、新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで開かれ、男子200mの鵜澤飛羽(とわ、4年、築館=宮城)が終盤に抜け出して20秒43(+0.2m)で快勝し、2連覇を果たしました。昨年7月のアジア選手権(バンコク)を20秒23(-0.3m)の自己最高で制していましたが、五輪参加標準記録(20秒16)にはわずかに及ばず、ことし6月末の世界ランキング(11位)によって初の代表入りが決まりました。鵜澤は昨年のブダペスト世界選手権(準決勝3組5着20秒33=全体13番目)に続く世界大会出場。

 

男子100mでは28歳の東田旺洋(あきひろ、関彰商事、2017年卒、一条=奈良)が10秒14(-0.2m)で2着(3着とは0秒005差)に入り、その後の世界ランキングによって初の五輪代表入りを決めました。東田は2019年の日本インカレ(岐阜)100mを10秒26の筑波大記録で制覇しています。

 

女子棒高跳では村田蒼空(そら、2年、前橋女子)が4m10で3位に入り、200mでも高橋亜珠(あみ、2年、山形市立商)が23秒79(+0.8m)で3位に入賞しました。U20の100Hでは13秒36(+0.4m)で優勝。高橋は5月の関東インカレで同種目の2冠を制覇しています。U20では女子3000mの鈴木美海(みう、1年、順天=東京)が2位に入賞。走高跳の前西咲良(さくら、1年、近大付和歌山)が1m74で2位に入り、走幅跳でも5m89(+1.2m)で5位に入賞しました。

 

男女とも下級生の活躍が目立ちました。9月の日本インカレや来季への飛躍に期待が膨らんでいます。(F)

 

大学競技場で鵜澤選手の五輪壮行会

在学生で唯一、パリ五輪代表(男子200m)に選ばれた鵜澤飛羽選手の壮行会が7月10日午前、筑波大競技場で開かれました。

 

大山圭悟部長が「鵜澤君は競技だけでなく、日頃から部員としての当たり前の役割もしっかりと果たしている姿が印象的です。五輪の応援とともに、この機会に部員それぞれが自身の部内で当たり前のことができているか、確認する機会にしてほしい」と励ましの言葉を贈った後、競技部からの激励金を授与しました。

 

これを受け、鵜澤選手は「まだパリ五輪を走る実感はあまり湧いてないが、現地で各国の選手たちに会って実感してくるのかなと思います。決勝を最低限の目標とし、まずは標準記録の20.16、日本記録や19秒台も視野に入れて頑張りたい」と述べ、パリでの奮闘を誓いました。

 

パリ五輪代表内定者(在校生、卒業生)

エントリー 名前(所属、卒業年、出身校) 自己ベスト
100m 東田 旺洋(関彰商事、2017年卒、一条=奈良) 100m:10.10
(2023.8 SANOトワイライトゲームズ)
200m 鵜澤 飛羽(筑波大学、4年生、築館=宮城) 200m:20.23
(2023.7 アジア選手権 )

 

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