【写真・監督レポート追記】関東学生陸上競技対校選手権大会リポート(入賞者一覧表有)
関東インカレ総合で男女とも2位 女子の高橋が2冠、男子の鵜澤も快勝
第103回関東学生陸上競技対校選手権大会は5月9日から12日までの4日間、東京・国立競技場で行われ、男女とも総合2位にとどまり、2009年以来2度目の関東インカレ男女アベック優勝はなりませんでした。
88点を挙げた男子は優勝した順大(103点)とは15点差で15年ぶりの制覇を逸し、5年ぶりの女王の座を目指した女子は130点を積み上げながら142点の日体大に敗れました。
リレーは男子の4×100mRが8位、4×400mRが6位、女子は4×400mRが3位。
下級生に有望選手が多く、9月の日本インカレ(川崎市等々力競技場)を含めて念願達成のチャンスは近いかもしれません。
活躍が目立ったのが女子2年生の高橋亜珠(あみ、山形市商)。
第2日の100Hでは自己記録を大幅に更新する13秒28(+0.5m)で優勝、最終日の200mでも23秒87(+0.4m)で快勝しました。準決勝では大会記録を15年ぶりに更新する23秒67(+1.1m)をマークし、女子最優秀選手賞に輝きました。
男子では200mで昨年の世界選手権で準決勝に進出した鵜澤飛羽(とわ、4年:築舘・宮城)が最終日の決勝で向風1.3mの条件下、ただ1人の20秒台(20秒71)をマークして圧勝。パリ五輪へ向けて順調な仕上がりを見せました。
同日の女子では、800mで2年生の勝くるみ(白梅学園・東京)が2分07秒49の自己最高で優勝し、大野結以(3年:市立浦和)が2分07秒93で続くワンツーフィニッシュ、川島実桜(4年:豊橋南・愛知)も7位に入って17点を獲得しました。
走高跳でも宗澤ティファニー(滝川第二・兵庫)と八重樫澄佳(黒沢尻北・岩手)の4年生コンビが1、2位を占め、前田咲良(1年:近大付属和歌山)も1m70で4位に入賞して20点を稼ぎました。(F)
入賞者一覧
女子100mHで優勝した高橋
女子800m左から優勝の勝、
7位の川島、2位の大野
男子200mで圧勝した鵜澤
久々にアベック優勝への一体感
監督 榎本 靖士
男女とも戦力が充実した中で迎えることができた関東インカレでした。一方で、上位入賞が期待される選手の不調や欠場もあり、優勝には少し届かないかなと踏んでいました。接戦になるとみていた男子は順大が抜け出し、女子は日体大に複数種目で大量得点を許したことで勝負あり。そんな中、女子は近年になく複数入賞の種目がいくつかあり、2種目入賞するエースが出てきたことが大きな成果でした。
男女とも最終日までもつれた展開で、久々に重圧のかかる戦いができたことも大きな収穫。遠ざかっていた総合優勝への一体感や緊張感を感じられる戦いでした。今年は国立での開催で選手控えや応援席など、4日間戦える環境があることも大きかった。秋葉原近辺での分泊となり、チーム力を高めるためにマネジメント力の向上は必須と認識しています。秋のインカレには院生も加わり、4年生を中心としたマネジメント力を高めて男女アベック優勝を成し遂げたい。9月19日〜22日の川崎市等々力競技場にぜひ足を運んでいただき、直接激励をしていただければ幸いです。