第88回日本インカレリポート
岐阜市で開かれた第88回日本学生陸上競技対校選手権は9月15日に最終日が行われ、筑波大学女子が88.33点を挙げて2年連続26度目の優勝を遂げました。
男子も山下潤主将(4年・福島)が200mを20秒70(+0.7m)で制して2連覇、4×400mリレーでもアンカーでごぼう抜きして2位に入る頑張りを見せ、総合48点で3位に入りました。
お家芸の女子ハンマー投げは優勝こそ逃しましたが、1年生の渡邊ももこ(敦賀)が60m49のジュニア日本新を樹立して2位に入り、4年生の関口清乃(進修館)が60m24で3位に続き、そろって表彰台に上がりました。
三段跳びでは女子主将の剣持クリア(4年・山梨学院大付)12m83で3位。
男子の3000m障害では川瀬宙夢が4位(速報では3位で表彰台としましたが、すみません、誤りでした)に入り、箱根駅伝予選会へ向けて心強い走りを披露しました。
対校得点争いの女子2位は73点の立命館、3位は大阪成蹊の52点で、日体大は48点にとどまりました。
男子は64点を挙げた順大が9年ぶり28度目の優勝を果たし、日大が60点で2位でした。4位は中大の37点、5位が中京大の36点。
初日の女子棒高跳びでは地元の若薗茜(M1:県岐阜商)が4m00で優勝。
女子円盤投げでは日本選手権優勝の辻川美乃利(M2:生野)が2位と敗れましたが、半田水晶(4年:太田女)が3位、アヒンバレ・ティナ(2年・市尼崎)が6位とそろい踏みで16点を稼ぎました。
同やり投げでは桑添友花(3年:宮城・古川黎明)が54m77で3位。
13日の男子100mは東田旺洋(M2:奈良・一条)が筑波大記録の10秒26で制し、筑波勢としては29年ぶり13度目の優勝を果たしました。
400mリレーでも、中野(松本深志)山下、東田、齋藤(九州学院)のメンバーで優勝(38秒73)12年ぶり9度目のタイトル獲得。
女子走り幅跳びでは高良彩花(園田学園)が6m23で2位、七種競技は橋本春菜(3年・水戸第二)が2位、シュレスタまや(3年・東大阪敬愛)が4位に入りました。
14日の女子100mHはルーキーの小林步未(市尼崎)13秒47で3位。
砲丸投げは齋藤友里(4年:大手前)が14m59で5位にとどまりました。
体調不良で欠場した有力選手も何人かあり、必ずしも満足のいく内容ではなかったでしょう。
しかし、それでも初日からライバル校を圧倒した戦いぶりは見事。
ただし、男子の3位は山下主将や院生の東田ら来年はいなくなる上級生がたたき出した得点です。
特に男女短距離の後輩たちの奮起を期待します。(F)