第102回箱根駅伝予選会応援のお礼と総括

自己最高6人でも通過ならず
箱根予選会は7分余及ばず総合16位

箱根駅伝プロジェクト  男子駅伝監督  木路 修平(1990年卒)

 

OB・OGの皆様には、スタート時間が1時間早まったにもかかわらず朝早くからの現地でのご声援、またテレビ画面を通しての応援をいただき誠にありがとうございました。そのご声援を力に学生たちはそれぞれ自分の役割を果たすべく懸命に走ってくれました。その結果、第102回箱根駅伝予選会は16位に終わり、6年ぶりの本戦出場の目標は達成できませんでした。

 

総合成績

筑波大学  16位  10時間44分03秒 (10人平均:1時間04分24秒)

個人成績

*自己記録

名前 順位 記録  自己記録の場合の従来記録
川﨑  颯(体育3年) 19位 1時間02分20秒 * 1時間02分41秒
小林 晴琉(体育1年) 64位 1時間03分20秒 * 1時間11分14秒
小山 洋生(体育4年) 76位 1時間03分29秒
松浦 海瑠(理工4年) 107位 1時間03分56秒 * 1時間05分45秒
余村祐太朗(体育3年) 181位 1時間04分38秒
中村 優太(体育2年) 183位 1時間04分38秒 * 1時間08分01秒
鈴木 将矢(医学4年) 190位 1時間04分42秒 * 1時間05分35秒
高久 浩輔(体育2年) 216位 1時間05分00秒 * 1時間07分36秒
堀口 花道(体育4年) 250位 1時間05分27秒
荻原 悠生(理工2年) 324位 1時間06分33秒
丸子 晴樹(理工4年) 362位 1時間07分31秒
小山 陽生(体育3年) 370位 1時間07分51秒 * 1時間12分11秒

 

戦略としては、後半のペースアップを期待するよりも、常に通過ボーダーの流れに乗り10km通過順位を10番前後で通過して公園内を我慢し続けるというレース展開があっていると考え、予選会初出場、さらにはハーフマラソン初挑戦の選手が12名中5名いたため、小山洋生、川崎の2トップは日本人トップ集団、1年生の小林には関東インカレ代表などハーフマラソンの経験が豊富な鈴木を付け第2集団(50位から100位目安)、その他の8人を松浦、堀口、丸子の4年生にコントロールしてもらい少し落とし目で公園内に入るグループ(100位から150位)の3つで進め、小山洋、川崎の作ってくれた貯金を残り8人でやりくりしながらなんとか使い切らずゴールするよう準備をしてきました。

タイム的にはなかなか天候が読み切れず、後半日差しが出て湿度が上がった3年前の10時間48分55秒(64分53秒)と比較的走りやすかった2年前の10時間37分08秒(63分47秒)の間の天候になると考え、最終的に10時間44分00秒(64分24秒)を10位のボーダーラインとして目安としました。

このタイムはエントリー時のハーフマラソンの自己記録をそれぞれが1分上乗せしなければならない厳しいものでしたが、学生たちは10位以内を目指し、迷うことなくチャレンジしてくれました。結果的に10時間44分03秒と厳しいと思われた目標をしっかり達成し、また出走12名のうちハーフマラソン初挑戦の2名を除いた7名が自己最高記録、残りの3名も自己2番目の記録を達成と、今持てる力はすべて出し切ってくれたと評価してあげたいと思います。結果的に10位が10時間37分(63分42秒)とボーダーラインを読み違えた指導者の責任だといえます。

しかし、箱根駅伝出場を目標に掲げてOB・OGの皆さまにご支援をいただいている以上、自分なりによく頑張ったという評価は無く、10位まで7分07秒の16位で予選敗退という事実を真摯に受け止めなければなりません。今回5km通過9位、10km通過10位、15km通過16位(10位と1分56秒)ゴール16位(10位と7分07秒)と後半11.0975kmでつけられた1人43秒をどう上乗せするかを1年間で泥臭く考え続け、取り組んでいきたいと思います。今回、エントリー時のハーフマラソンの10人平均が1時間05分56秒であったにもかかわらず、当日に1時間04分24秒と1分30秒短縮できたことから考えると、7分7秒=1人43秒の短縮は決して不可能なことではありません。その可能性を信じて学生たちは前を向いて、次の365日の準備を始めています。

新春の第102回箱根駅伝学連選抜チームで川崎が出走できる可能性が高いです。新春の箱根路を駆け抜ける桐の葉にご期待いただき、学生たちの頑張りに変わらぬご声援よろしくお願いいたします。

 

19位と快走した川﨑(3年)

昨年22位の小山(4年)は76位

大幅自己新で64位に食い込んだルーキー小林