オンライン総会リポート

筑波世代へバトンタッチ 1期生の栗山新会長が誕生

コロナ禍が収まらない中、昨年に続いてオンライン開催となった筑波大学陸上競技部OB・OG会総会が6月7日の17時から、全国23都道府県の会員52人が参加して開かれ、3期6年間務めた宮下憲会長の後任に、筑波1期生の栗山佳也さん(大阪体育大学)が選出されました。

退任する宮下会長は、コロナ感染拡大で対面での開催ができないことは残念だが、オンラインで全国からOB・OGが参加できるメリットがあると強調。筑波大卒業生へスムーズに継承することを目指した6年間の活動の中で、OB・OGと大学スタッフとの連携・支援体制を強めて26年ぶりの箱根駅伝本戦への出場を果たせたこと、OB・OG会HP立ち上げなど基盤整備を果たせたと報告しました。大学競技部の榎本靖士新監督はコロナ下で舵取りが難しい大学の現状を訴えましたが、有望な新入生が多数入部しており、秋の日本インカレなどへ期待してほしいと述べました。

 就任挨拶で抱負を語る栗山新会長

退任挨拶をする宮下前会長

2020年度会務・決算報告では、コロナ禍で全国大会での懇親会ができず、役員会もオンラインでの開催になったことを確認。その反面、箱根駅伝予選会や新年懇談会などにオンラインで多数が参加できる場ができたことも報告されました。増額傾向にあった寄付金は、惜しくも箱根駅伝出場を逃したことで前年より減額にはなったものの高い水準を維持している反面、年会費、若手会員数の伸び悩みなど積み残しがあることも指摘しています。

新役員選出に関しては、オンラインでの会合が日常になったことで、北海道から九州まで全国各地域のメンバーが加わる新たな編成にしたことが報告され、幹事長に前期会計担当の熊原誠一さん(筑波1期)が昇格する顔触れが承認されました。女性の比率が低い現状を踏まえ、栗山新会長から今後の役員構成を改善したいとの意向表明がありました。

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2021年度事業計画では、全国大会開催時の懇親会や箱根駅伝予選会応援などが組まれていますが、当面はオンラインでの開催となる見通し。地方からの役員選出に伴い、交通費・宿泊費の援助などが必要との指摘があり、役員会で協議する方向。これらを含めた405万円余りの予算案が承認されました。

その後の意見交換・懇談の場では、副会長・顧問として長らく物心両面で強力に支援していただいた鴨下礼二郎さん、大岡久恵さんから退任した宮下会長へのねぎらいの言葉があり、引き続き北から南までの会員による近況報告も兼ねた「全員発言」となりました。(F)

挨拶する鴨下前顧問

大岡前顧問もコメント

9秒95の日本記録フォトフィニッシュ(鳥取)を紹介する油野さん