【終了】第88回日本インカレ選手壮行会報告
OB・OG会会長 宮下 憲(1970年卒)
第88回日本インカレの壮行会が9月5日(月)夕刻、筑波大学体芸棟の階段教室で開かれた。今回は男子38選手、女子36選手の計74名。男子は昨年より2名多く、女子は1名少ない代表選手数となったが、ほぼ昨年並みの陣容となった。
男子は主将の山下潤君(4年・福島高)が100m、200mと両リレーにエントリー、チームの牽引役として最後のインカレでの雄姿を楽しみにしたい。昨年までの日本インカレ得点を集計したところ、総得点では110mHと400mHが同点で1位を分けた。今回は400mHに50秒台の記録を持つ新城雄基君(M2:専大松戸~同志社大)と高橋塁君(4年:宮城・柴田)の2名がエントリーされており、110mHには昨年のインターハイ優勝者、阿部龍人君(福岡大付大濠)が出場。伝統種目のポイント争いにも注目したい。
中距離陣は800mにA標準を破った3名、1500mには3分41秒61の筑波大記録を持つ小林航央君(4年・東洋大付牛久)ら3名が出場する。フィールドに出場する跳躍、投てき各種目には入賞レベルの選手がそれぞれ控えているので、実力をいかに発揮できるかが勝負の分かれ目。粘り強く戦ってほしいものである。
男子選手
女子は関東インカレ1部総合優勝の戦力に、日本選手権で優勝した円盤投の辻川美乃利さん(M2:大阪・生野)と400mHの伊藤明子(M1・田園調布学園)が加わり、より強力な布陣となった。何が起こるのか分からないのがインカレではあるが、優勝争いに向けて取りこぼしがないようにしてほしいものである。
女子選手
伝統の投てき陣には九州共立大が立ちはだかるが、最大の得点源であることに変わりない。女子の日本インカレ総合優勝に向けては、初日の円盤投で大量得点して勢いに乗ってそのまま逃げ切るパターンが多い。今年も辻川さんと半田水晶さん(4年:群馬・太田女子)が先陣を切って勢いをつけてほしい。
部旗を背に女子選手
選手紹介の後に激励の挨拶があり、小生の記憶に残るコメントを記す。
最初に尾縣貢部長が挨拶に立った。これから向かうものが大きければ大きいほど覚悟は強くなる。JOCの強化本部長を拝命し、この夏に多くの日本代表トップ選手に会ったが、彼らの表情や言動、行動に強い覚悟を感じた。覚悟が出来たら気持ちも落ち着き、競技を楽しむこともできるので、覚悟をもって競技に臨んでほしい。男女選手の健闘を祈ると結んだ。
尾縣部長挨拶
続いて谷川聡監督。選手の日焼けした顔を見ると、この夏に十分トレーニングを重ね、やるべきことをやって強くなったと思う。インカレを控え、トレーニングの質が上がって量が減るので、練習時間が短くなり自由時間が増える。その時に何をするのかが大事で、自分を見つめなおす時間にするなど過ごし方を工夫して競技に向けた準備をしてほしい。しばらく達成できなかった男女アベック優勝を成し遂げようと呼び掛けた。
谷川監督挨拶
最後に小生。この夏のトレーニング成果を余すことなく発揮してほしいし、その成長ぶりを楽しみに応援したい。この1、2年かけて集計した日本インカレの種目別得点から本学の伝統種目はなにかについて資料を基に話した。学生には自分の種目を伝統種目になるように努力してほしい。インカレは他大学との競争であるが同時に競技部内での競争でもある。競技部内外に良きライバルを得て、よりレベルの高い競技部を目指してほしい。全国のOB・OGの多くは応援に駆け付けられないが、活躍を期待しているので、一人一役の総合力を発揮して粘り強く戦い、卒業生をも元気付けてほしいと結んだ。
宮下会長挨拶
主将の山下潤君が日本代表合宿のため不在で、代って副主将の高橋塁君が挨拶。現在の自分の調子は良い。いま調子の良くない人も、残り1週間で最大のパフォーマンスを出せるように調整をうまくやりましょう。選手が120%の力を発揮するためには応援が必要不可欠。4年生を中心に最後まで応援、サポートをお願いします。4日間、精神的にも体力的にもきつい戦いになると思うが、「チーム筑波」で一丸となり、岐阜の舞台で大暴れしてやりましょうと呼び掛けた。
高橋副主将挨拶
女子副主将の剱持クリアさん(4年・山学院大附)の挨拶。選手以外の人は応援、サポートをよろしくお願いします。選手は感謝の気持ちを持って競技に臨んでほしい。あとはやるだけなので、やるからには会場の雰囲気に呑み込まれるのではなく、自分の聖地にすべく楽しく競技してほしい。院生を含めた筑波大学全員で総合優勝を達成しましょうと締め括った。
剱持主将挨拶
今年の日本インカレは日本の中央、岐阜での開催となっている。地元岐阜のOB・OGばかりでなく、近隣県の卒業生も数多く応援に来てくれることを願っている。全国にいるOB・OG諸氏には学生の活躍に注目をしていただき、それぞれの地から温かい声援を送っていただくことを願っている。
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