第97回関東学生陸上競技対校選手権最終日(5月27日)
第97回関東学生陸上競技対校選手権最終日は5月27日、相模原市の相模原ギオンスアジアムで男女7種目の決勝と七種競技の後半を行い、対校得点争いの女子は2年ぶり27回目の優勝を遂げました。昨年の大会では同点で並んだ日体大に優勝数の差で25連覇を阻まれましたが、1シーズンで総合優勝のタイトルを奪い返しました。2位の日体大とは17.5点差。
男子は63点を挙げて5位。164.5点を挙げた日大が7連覇、27度目の優勝でした。以下2位東海大(113点)3位順大(99点)4位東洋大(74点)6位早大(59点)の順。
大量点を稼いできた女子投てき陣はこの日も好調で、砲丸投げの齋藤友里(3年=高知・追手門)が14m71で初優勝。1年生のアヒンバレ・ティナ(市立尼崎)が13m79で3位に続き、伊地知千奈(4年=宮崎学園)が13m55で5位に入って18点を獲得しました。
女子砲丸投 左から 斎藤(3)優勝14m71 アヒンバレ(1) 3位13m71
5000mの上田雪菜(3年=奈良育英)は中盤から先頭に立ってレースを引っ張りましたが、終盤は疲れて16分22秒72で4位にとどまりました。
800mの松本奈菜子(4年=静岡・浜松市立)は2分9秒48で3位。
女子800m 松本(4) 3位2分9秒48
七種競技はシュレスタまや(2年=大阪・敬愛)が5367点(14秒06、1m69、10m45、25秒81、5m44、40m81、2分20秒57)で2位、橋本春菜(2年=水戸第二)が4929点(14秒29、1m60、9m51、25秒79、5m47、32m08、2分26秒66)で6位でした。ともに自己最高記録。
七種競技(800mフィニッシュ直前) シュレスタ(2) 2位 5367点自己新
4×400mリレーは(佐々木天、松本奈菜子、渡邉友紀子、喜多綾音)は、エースの松本が第二走者で3位まで順位を上げましたが、第三走者以降が順位を落として3分44秒28の5位でした。
トラックを逆走して実施された男子200mは3年生エース、山下潤(福島)が6.7mの強い追い風を受けて快走し、20秒31の好タイムで優勝した。筑波勢がこの種目を制したのは2010年の安孫子充宏(山形)以来。医学部4年生の薬師寺亮(大阪・大手前)も追い風参考記録ながら初の20秒台となる20秒58で4位に入る健闘。
男子200m 左から 薬師寺(4) 4位20”72 山下(3) 優勝20”31
800mは小林航央(4年=茨城・東海大牛久)が1分49秒46で5位でした。
ハーフマラソンはドミニク・ニャイロ(4年=山梨学院大)が1時間3分49秒で優勝。箱根駅伝の予選会は今年からこの距離で実施されるが、筑波勢は金丸逸樹(3年=長崎・諫早)の1時間7分0秒で19位に入ったのが最高。西研人(2年=京都・山城)が1時間10分9秒で41位、児玉朋大(2年=熊本・千原台)が1時間11分15秒で42位(完走43人)と残念な結果でした。
女子の勝因は86点を稼いだフィールド陣の頑張り。中でも4種目で58点を挙げた投てき陣が光ります。一方でトラックは13種目で31点にとどまり、個人種目で得点したのはわずか3人。久々に長距離2種目で12点を挙げたことは評価していいですが、短距離の弱体化は深刻です。問題点を分析し、秋の日本インカレや来季はしっかり巻き返してほしいものです。
2年ぶり、27回目の女子総合優勝