富士山女子大学選抜駅伝大会報告

陸上競技部・監督 榎本靖士

2021年12月30日に全日本大学女子選抜駅伝、通称富士山女子駅伝に8年ぶり2回目の出場となりました。

全日本大学女子駅伝の上位12校に加え5000mの7人合計のチーム記録のよい10校が選ばれます。12月5日にエントリーをして、筑波大学は8番目(5000mの平均記録がほぼ16分40秒)でした。ここから富士山女子駅伝の準備を進めましたが、この駅伝の経験は私もほぼない状態で、期間があまりなく、かつ学生は学期末テストが12月22日から始まるため、準備はかなり難しかったです。とはいえ、全日本の反省から走り込みの継続、故障者を出さないように、そして主体的なチーム作りなど、できる限りの準備をして迎えました。

1区澤井(体育2年・星稜・石川)、2区樫原(体育2年・呉三津田・広島)で入賞圏内に位置したかったのですが、スタートダッシュに失敗。3区兵藤(体育2年・岡崎北・愛知)、4区本庄(体育3年・大手前・大阪)はスタートから突っ込んで失速と典型的な悪い流れとなり、5区のエース区間を高橋(人文4年・福島)が力走しましたが悪い流れは止まらず、6区阿部(図情3年・大船渡・岩手)から最終7区の西永(体育4年・西京・山口)にタスキがつながりませんでした。西永も山登り対策を準備した成果を発揮できず、結果的に区間順位は最高で1区の19位、残りはすべて20位以下と良いところなく総合23位、後ろは静岡選抜のみと、ほぼ最下位に沈みました。

この結果は明らかな準備不足でした。富士山駅伝まで見据えた年間計画を考えていなかったことが最も大きな要因と反省しております。もちろん8年ぶりですので、コースもわからず、開催地の静岡の先輩方に助けていただきましたが、それでも知らない土地での直前の準備は無理がありました。そして、故障を避けるためにロードでの練習を最低限にしていますが、やはりレースペースあるいはそれ以上のペースでロードを走る練習をしていないと、ペースに乗る、作ることができないことを痛感しました。

多くのOBOGから、ご支援、ご声援をいただき、本当にありがとうございました。この場を借りて感謝をお伝えさせていただきます。学生たちも楽しく、モチベーション高く、この時期を過ごせたこと、悔しい思いをしたことは意味があったと感じています。来年度は、学生たちとともに、インカレ、全日本女子駅伝、富士山駅伝とすべてにおいて、最大限の成果を出すべく、全力で取り組みたいと思います。

1区から2区(澤井②星稜ー樫原②呉三津田)

3区から4区(兵藤②岡崎北ー本庄③大手前)

5区から6区(高橋④福島ー阿部③大船渡)

7区(西永④西京)

レース後、富士山を背景に