箱根予選会結果とオンライン応援

2年ぶりの出場狙った筑波大は13位 2分33秒差で予選会突破逃す

箱根駅伝予選会は23日、立川市の陸上自衛隊立川駐屯基地内周回コース(2.6㎞)で行われ、筑波大は10時間48分14秒で13位となり、2年ぶりの本戦出場はなりませんでした。

10位で出場権を獲得した国士舘大とは2分32秒差。優勝は10時間33分22秒の明大でした。

中大、日体大、山梨学院大、神奈川大、法大、中央学院大の常連校に続き、8位の駿河台大が初の出場権をつかみ、専大、国士舘大を加えた10校が本戦出場を果たしました。

昨年に続き無観客で行われ、スタート時の気温は14.9度で湿度60%と上々のコンディション。

しかし、やや風が強く全般にペースは上がりません。筑波勢はただ1人10000mで28分台をマークしている岩佐一楽(3年・東邦大東邦)や主力の五十嵐優汰(3年・専大松戸)らを故障で欠く苦しい戦い。前半は20位前後とやや抑え気味の運びから追い上げ、福谷颯太(3年・日野台)がチームトップの16位(1時間2分58秒)でフィニッシュし、5人が100位以内ゴールしました。

しかし、下位3人が1時間6分台、200位台にとどまって選手層の薄さという課題を克服できず、18秒差で出場を逃した昨年の雪辱を果たせませんでした。

 

来年の本大会には出場を逃したチームから選抜する関東学生連合に筑波勢が選ばれることは確実で、2年ぶりに桐の葉のユニフォームが箱根路を走ることになる見込みです。

 

OB・OG会では栗山佳也会長、熊原誠一幹事長ら延べ10数人が参加し、zoomによる「オンライン応援」を実施しました。

結果発表後には弘山勉監督が参加してレースを振り返り「飛車角抜きでは戦えないことを痛感した。3年生世代が充実しているので、立て直して来季はぜひ出場権を獲得したい」と述べました。

私学勢が強化に励んで年々厳しい状況になっていますが、OB・OGの支援もあって生活環境やトレーニング環境が向上していることも報告。今後も引き続きのご支援をいただきたいと呼び掛けました。

予選会オンライン応援

 

弘山監督コメント

弘山勉監督の話 終わってみれば、岩佐と五十嵐という飛車角の3年生が抜けた穴は大きかった。特に重厚感のある岩佐は、強風でタフな今日のようなレースには向いていたと思う。10人目のタイムと比較すると3分差はあったはずなので、予選通過ギリギリのところへ行けたかもしれない。ただ、どこもベストメンバーで戦えているわけではないので、これが筑波の現在の力だ。飛車角が抜けては戦えないということを痛感した。

チームスタッフは層の薄いメンバーを大事に育て、夏場の合宿ではハーフマラソンを走り切れる走力を付けてくれた。しかし、私学が実績のある選手を獲得していくので、チームだけではどうにもならない部分もある。入試にも絡むので難しい面もあるが、筑波で強くなりたいという選手をもっと獲得し、しっかり育てる雰囲気づくりをしていきたい。今日の敗戦で選手たちはかなり落ち込んでいるだろうが、心のケアもして立て直す。

大学の学生宿舎で共同生活を始めており、広いスペースの交流室を厨房や食堂に改修して食事やミーティングなどに活用。支援金を活用し、リハビリ、メンテナンス器具なども備えており、環境は整いつつある。メンバーは3年生世代が充実しており、2年生も伸びしろがあるので、来年はもっと戦えるチームに仕上げたい。OB・OGからはたくさんの支援をしていただき、今日の応援も本当にありがたい。今後ともご支援をよろしくお願いします。

 

記録

順位 氏名 本日のタイム 学年 出身高校 10000m
16 福谷 颯太 1:02:58 体育学群3年 東京・日野台 29.31.81
44 杉山 魁声 1:03:38 体育学群4年 千葉・専大松戸 29.25.49
49 小林 竜也 1:03:42 体育学群3年 茨城・水城 29.34.05
59 皆川 和範 1:03:51 理工学群2年 埼玉・春日部 29.57.39
69 伊藤 太貴 1:03:56 体育学群4年 愛知・岡崎北 29.56.04
105 平山 大雅 1:04:26 体育学群2年 栃木・宇都宮 30.17.80
182 國井 辰磨 1:05:32 体育学群3年 千葉・東葛飾 29.56.76
232 松村 匡悟 1:06:16 体育学群3年 栃木・佐野日大 30.48.66
272 山本 尊仁 1:06:56 理工学群4年 大阪・春日丘 30.29.56
276 長井 隆星 1:06:59 体育学群2年 千葉・柏南 31.09.07

 

計 10:48:14